6月28日、オーストリアGPのフリー走行3回目(FP3)が開催され、マクラーレンのランド・ノリスが2セッション連続でトップタイムをマークした。2番手にはチームメイトのオスカー・ピアストリが入り、マクラーレンが引き続き優勢な流れを維持。3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入ったが、マシンに不安を抱えながらの走行となった。
レッドブルの角田は先日から少しずつではあるが、調子を上げてきており、Q3突破に勢いをつけるも、最終アタックでスピンを喫し、9番手でFP3を終えた。
■まとめポイント
FP3もマクラーレンが1-2体制、ノリスがトップ
フェルスタッペンはアクセルに異常を訴え30分間ピット滞在
角田が健闘するも最終アタックでスピン
ストロールが高パフォーマンスを披露
FP3結果
順位 | チーム | ドライバー | タイム |
---|---|---|---|
1 | ![]() |
ランド・ノリス | 1:04.324 |
2 | ![]() |
オスカー・ピアストリ | +0.118 |
3 | ![]() |
マックス・フェルスタッペン | +0.210 |
4 | ![]() |
シャルル・ルクレール | +0.250 |
5 | ![]() |
ルイス・ハミルトン | +0.466 |
6 | ![]() |
ジョージ・ラッセル | +0.694 |
7 | ![]() |
キミ・アントネッリ | +0.729 |
8 | ![]() |
ランス・ストロール | 0.738 |
9 | ![]() |
角田裕毅 | +0.815 |
10 | ![]() |
ガブリエル・ボルトレート | +0.858 |
11 | ![]() | リアム・ローソン | +0.858 |
12 | ![]() |
フェルナンド・アロンソ | +0.919 |
13 | ![]() |
ニコ・ヒュルケンベルグ | 0.959 |
14 | ![]() |
アレックス・アルボン | +0.990 |
15 | ![]() |
カルロス・サインツ | +1.002 |
16 | ![]() |
オリバー・ベアマン | +1.042 |
17 | ![]() |
ピエール・ガスリー | +1.042 |
18 | ![]() |
エステバン・オコン | +1.195 |
19 | ![]() | フランコ・コラピント | +1.222 |
20 | ![]() |
アイザック・ハジャル | +1.699 |
■振り返り

気温23度・路面温度32度と、前日よりもやや落ち着いたコンディションの中、FP3序盤の10分間はほとんどのマシンがガレージ待機を選択。走行を開始したのは、フェルスタッペン、アルピーヌのコラピント、ガスリーの3台のみだった。
レッドブルのフェルスタッペンは「アクセルを踏み込むとガタガタする」と訴え、パワーのかかり方に違和感を覚えていた模様。その影響でフロアまわりのチェックを実施し、30分以上走行できない時間が続いた。その後3番手タイムを出すも予選に向けては不安要素を抱える形となった。
サーキットではターン1およびターン3でのコースオフが頻発。各車ともブレーキングやグリップに苦しんでいる印象が強い。特にフェラーリ勢は全体的に厳しい内容だったが、ルイス・ハミルトンが2番手タイムを記録する場面もあり、改善の兆しも見せている。
レッドブルの角田裕毅はソフトタイヤで9番ではあるが、前戦よりもマシンへの理解度が高まっていることを印象づけた。
注目を集めているのはアストンマーティンのランス・ストロール。このセッションでもトップ5圏内のタイムを記録する場面があり、予選でも期待される。