7月4日、シルバーストン・サーキットで行われたイギリスGPフリー走行1回目(FP1)では、フェラーリのルイス・ハミルトンが母国でトップタイムを記録。2番手にはマクラーレンのランド・ノリス、3番手にはチームメイトのオスカー・ピアストリが入り、イギリス出身のドライバー2名が上位を占める結果となった。

■まとめポイント

  • ハミルトンが母国でトップ、ノリスとピアストリが続く

  • 17歳リンドブラッドが角田に代わりF1初走行、特別ライセンスで実現

  • 限定リバリーのマクラーレンとレーシングブルズが注目

  • レッドブル勢はマシンバランスに苦しみ、下位集団へ

FP1結果

順位 チーム ドライバー タイム
1 ルイス・ハミルトン 1:26.892
2 ランド・ノリス +0.118
3 オスカーピアストリ +0.150
4 シャルル・ルクレール +0.203
5 ジョージ・ラッセル +0.271
6 アイザック・ハジャル +0.325
7 アレックス・・アルボン +0.729
8 リアム・ローソン 0.459
9 キミ・アントネッリ +0.475
10 マックス・フェルスタッペン +0.540
11 フェルナンド・アロンソ +0.786
12 ランス・ストロール +0.952
13 カルロス・サインツ 1.017
14 アービッド・リンドブラッド +1.066
15 エステバン・オコン +1.165
16 フランコ・コラピント +1.194
17 ポール・アーロン +1.250
18 オリバー・ベアマン +1.255
19 ピエール・ガスリー +1.440
20 ガブリエル・ボルトレート +1.505

■振り返り

コプスでスピンするガスリー

セッションは気温22度・路面温度38度と、タイヤにもマシンにも理想的なコンディションのもとで行われた。

話題を集めたのは17歳のアービッド・リンドブラッド(レッドブル育成/F2)。特別発行されたスーパーライセンスにより、レッドブルの角田裕毅の代わりにF1マシンをテスト走行。落ち着いた走りを見せ、将来のF1ステップアップに向けた貴重な経験となった。

また、アルピーヌはポール・アロンをザウバーに送り込み、各チームで若手起用が目立ったFP1でもあった。

マクラーレンは特別カラーリング(オレンジ×クロームシルバー)で登場し、レーシングブルズも限定リバリーで走行。イギリスGPならではの華やかなセッションとなった。

一方、レッドブルはマシンバランスに苦しみ、全体的に下位へ沈む形に。マックス・フェルスタッペンも無線で不満を漏らすなど、セットアップに課題を残した内容となった。

また、アルピーヌのピエール・ガスリーはコーナリングに苦しみ、コプスでスピン。幸いにもマシンを損傷することなく復帰を果たした。

注目のレーシングブルズは両ドライバーがTOP10入りアイザック・ハジャルとリアム・ローソンがともに好調な滑り出しを見せており、週末のダークホースとなる可能性もある。