マックス・フェルスタッペンがイギリスGPでポールポジションを獲得し、マクラーレン勢の前に立ったことで、レッドブルにとって久々に前向きな兆しが見える週末となった。変化するコンディションのなか、Q3の最終アタックでパーフェクトな走行をまとめたフェルスタッペンは、「チームにとっても自分にとっても大きな後押しになった」と予選を振り返る。

✅ まとめポイント

  • フェルスタッペンが1分24秒892でポール獲得、ピアストリに0.103秒差

  • 「風が強くトリッキーだった」が、最終ラップで完璧なアタック

  • レッドブルは低ダウンフォース仕様、予選ではうまく機能

  • 「明日のレースが本当に楽しみ」と語り、勝利への意欲を見せる

│変化する風の中で集中力を発揮

予選Q3、マクラーレンのピアストリが一時暫定ポールに立ったが、最終アタックでフェルスタッペンが1分24秒892を記録しトップに。ピアストリとの差はわずか0.103秒だった。

「今日は風が強くて難しかった。予選全体を通して変化があって、それにマシンがとても敏感なんだ。最終ラップは本当に攻めた。すべてのコーナーで全開で走るのは楽しいし、予選にふさわしいサーキットだよ」

とフェルスタッペン。

今回のレッドブルはややダウンフォースを抑えた仕様で、ストレートでは速さを見せた一方、高速コーナーでの挙動は繊細だった。それでもフェルスタッペンは完璧にマシンを操り、結果につなげた。

「ストレートでは速かったけど、高速コーナーでは難しかった。でも今日はそれがうまくいったと思う」

「明日の天気がどうなるか分からないけど、今はただレースを楽しみにしている。チームにとっても励みになる予選だった」と、決勝への期待を語った。

│フロントローにピアストリ、ノリスは3番手

予選2番手はピアストリ、3番手にはランド・ノリスが続いた。マクラーレン勢が背後からプレッシャーをかける形で、決勝は接近戦が予想される。

ノリスは「何とも言えないけど、全力は尽くす」と冷静にコメントしつつ、「僕たちはレースに出て、楽しみながらベストを尽くす」と語った。