7月7日、シルバーストン・サーキットにてF1第12戦イギリスGPの決勝が行われ、マクラーレンのランド・ノリスが変わりやすい天候の中で見事優勝を飾った。2位にはチームメイトのオスカー・ピアストリ、3位にはザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが入り、自身初、かつチームにとっても2012年日本GPの小林可夢偉以来となる表彰台を獲得した。

レッドブルの角田は終始ペースがなく、天候にも左右され後退し15位でレースを終えた。

  ■まとめポイント

  • ノリスが母国イギリスGPでF1初優勝を達成

  • マクラーレンが1-2フィニッシュ、ピアストリは2位

  • ザウバーのヒュルケンベルグがF1初表彰台&チーム13年ぶりの表彰台

  • スコールやセーフティーカー、ペナルティなど波乱の多いレース展開

  • 角田は接触による10秒ペナルティで後退

決勝結果

順位 チーム ドライバー
1 ランド・ノリス
2 オスカーピアストリ
3 ニコ・ヒュルケンベルグ
4 ルイス・ハミルトン
5 マックス・フェルスタッペン
6 ピエール・ガスリー
7 ランス・ストロール
8 アレックス・アルボン
9 フェルナンド・アロンソ
10 ジョージ・ラッセル
11 オリバー・ベアマン
12 カルロス・サインツ
13 エステバン・オコン
14 シャルル・ルクレール
15 角田裕毅
RET キミ・アントネッリ
RET アイザック・ハジャル
RET ガブリエル・ボルトレート
RET リアム・ローソン
RET フランコ・コラピント

■振り返り

クラッシュするボルトレート

レースは気温18度・路面温度26度、晴れてはいたが前夜の雨の影響で濡れた路面から始まり、全車インターミディエイトスタートが予想された中、メルセデスのラッセルフェラーリのルクレールはあえてスリックタイヤを選択するギャンブルを仕掛けた。

スタート直後のウェリントンストレートでは、レーシングブルズのリアム・ローソンがクラッシュ。オコン、角田、ローソンの三者が関わったインシデントによってバーチャルセーフティカーが発動。その後も波乱は続き、ボルトレートがクラッシュし、再びVSCが提示される。

11周目からは突如スコール級の雨が降り出し、13周目にはセーフティーカーが導入されるほどの悪天候に。リスタート直後にはアイザック・ハジャルがアントネッリに追突し、レーシングブルズはダブルリタイア。この接触によりアントネッリもリタイアとなった。

その後も波乱は続き、マックス・フェルスタッペンはスピンで大きく後退。さらにピアストリはセーフティーカー中のブレーキ操作で10秒ペナルティ角田はオリバー・ベアマンとの接触で10秒ペナルティを受けている。

天候が回復し全車がドライタイヤへ変更する頃、ハースは同士討ちで2台ともスピン。レース終盤にはピアストリがピットでペナルティ消化中にノリスに逆転され、ノリスがそのまま逃げ切って優勝を果たした。