8月30日、ザントフォールト・サーキットで行われたフリー走行3回目(FP3)は、路面温度19度・気温20度と、前夜の雨の影響で冷えたコンディション下でスタートした。マクラーレン勢が好調を維持し、ランド・ノリスがトップ、2位にオスカー・ピアストリ、3位にはメルセデスのジョージ・ラッセルが入った。

  ■まとめポイント

  • 冷えた路面の中でもマクラーレンが再び1-2を達成

  • ノリスとピアストリがトップタイムを塗り替え合う展開

  • 角田はソフトで一時4番手も、最終的に苦しい結果に

FP3結果

オランダGP フリー走行3回目(FP3) 結果
順位 チーム ドライバー タイム(GAP)
1 ランド・ノリス 1:08.972
2 オスカー・ピアストリ +0.242
3 ジョージ・ラッセル +0.886
4 カルロス・サインツ +0.941
5 マックス・フェルスタッペン +0.953
6 シャルル・ルクレール +0.966
7 アレックス・アルボン +1.127
8 ランス・ストロール +1.131
9 アイザック・ハジャル +1.194
10 フェルナンド・アロンソ +1.260
11 リアム・ローソン +1.328
12 角田裕毅 +1.377
13 ガブリエル・ボルトレート +1.389
14 ルイス・ハミルトン +1.401
15 オリバー・ベアマン +1.623
16 ニコ・ヒュルケンベルグ +1.627
17 キミ・アントネッリ +1.725
18 エステバン・オコン +1.829
19 ピエール・ガスリー +1.991
20 フランコ・コラピント +2.092

│振り返り

セッション序盤でインターミディエイトを履くハジャー

セッション序盤は前夜の雨の影響で路面が濡れており、走行するマシンは限られた。しかし時間の経過とともに路面が回復し、中盤からは各チームが一斉に走行を開始した。

マクラーレン勢は序盤から速さを発揮し、ランド・ノリスがソフトタイヤでトップタイムを記録。その後オスカー・ピアストリがタイムを更新し1-2体制を築いた。路面温度が回復するにつれ、タイムはさらに向上。終盤にはノリスが新品のソフトタイヤで再びトップタイムをマークし、予選へ向け弾みをつけた。

メルセデス勢も調子を上げ、ジョージ・ラッセルが3番手に食い込むもマクラーレンとは差をつけれられている状況だ。一方でレッドブルはミディアムタイヤを中心に走行を行い、予選に向けてタイヤを温存している様子。ただし、依然としてアンダーステアに苦しみ、マシンバランスに課題を抱えている。

角田裕毅はミディアムタイヤでのアタックで14番手、続く2度目では12番手まで浮上。しかし、セクター2のテクニカル区間で差をつけられる傾向が見られた。終盤にはソフトタイヤで一時4番手タイムを記録したものの、マクラーレン勢とは約1秒差があり、苦しい状況が続いている。

――このFP3でもマクラーレンの速さが際立ち、予選でもノリスとピアストリが有力候補となりそうだ。