9月21日、バクー市街地サーキットで行われたアゼルバイジャンGP決勝は、路面温度28度・気温21度という安定したコンディションで開催された。序盤からセーフティーカーが導入される波乱の展開となったが、最終的にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが制し、イタリアGPに続く2連勝を達成。2位にはメルセデスのジョージ・ラッセル、3位にはウィリアムズのカルロス・サインツが入り、サインツは移籍後初の表彰台を飾った。

  ■まとめポイント

  • スタート直後にピアストリがクラッシュし、セーフティーカーが出動

  • フェルスタッペンが安定した走りで今季2連勝を達成

  • サインツがウィリアムズ移籍後初の3位表彰台

 決勝結果

順位 チーム ドライバー
1 マックス・フェルスタッペン
2 ジョージ・ラッセル
3 カルロス・サインツ
4 キミ・アントネッリ
5 リアム・ローソン
6 角田裕毅
7 ランド・ノリス
8 ルイス・ハミルトン
9 シャルル・ルクレール
10 アイザック・ハジャル
11 アレックス・アルボン
12 ガブリエル・ボルトレート
13 オリバー・ベアマン
14 エステバン・オコン
15 フェルナンド・アロンソ
16 ニコ・ヒュルケンベルグ
17 ランス・ストロール
18 ピエール・ガスリー
19 フランコ・コラピント
RET オスカー・ピアストリ

│振り返り

クラッシュするピアストリ

スタートは大きな混乱なく進んだものの、マクラーレンのオスカー・ピアストリがターン5でクラッシュ。アンチストールで出遅れた後に強引なオーバーテイクを試み、ウォールへ接触したことでセーフティーカーが導入された。

再スタート後、メルセデスのジョージ・ラッセルとマクラーレンのランド・ノリスが順位を落とす波乱があったが、中盤までは大きなポジション変動はなく、戦略の違いが徐々に影響を与える展開となった。

レース中盤、ミディアムタイヤスタート組が続々とピットインする中、メルセデスのキミ・アントネッリとレーシングブルズのリアム・ローソンが激しい3位争いを展開。アントネッリがオーバーテイクを決める場面もあったが、最終的には順位を守り切ることはできなかった。

終盤には、レッドブルの角田裕毅とローソンが5位を巡って熾烈なバトルを繰り広げたが、ローソンが逃げ切り現チームでの自己最高位を獲得。角田も最後まで攻め続けたがあと一歩及ばなかった。

最終的に優勝はフェルスタッペンが盤石の走りで勝ち切り、イタリアに続く2連勝。2位はラッセル、3位にはサインツが入り、ウィリアムズに移籍後初の表彰台を手にした。レースを通じて戦略と集中力が問われる一戦となった。