2025年シーズン最終戦、アブダビグランプリ(ヤス・マリーナ・サーキット)で、マックス・フェルスタッペンは見事なポール・トゥ・ウィンを達成した。今季8勝目。 

しかし、同グランプリで3位に入ったランド・ノリスが最終ランキングでわずか2ポイント差で王座に輝いたため、フェルスタッペンの2025年チャンピオン奪還は叶わなかった。 この結果、フェルスタッペンの復活劇は最後の最後で幕を閉じた。

│シーズン終盤からの驚異の巻き返し

今シーズン、フェルスタッペンと彼のチームは波乱の序盤を経て、後半に見事な巻き返しを見せた。
特に、カタールGPの勝利でタイトル戦を最終戦に持ち込んだ。 アブダビではポールポジションからスタートし、危なげなく勝利。
彼自身もレース後、「今回はタイトルに届かなかったが、チームの復活と今季の戦いぶりには誇りを感じる」と語っている。 

この復活劇は、たとえタイトルを逃しても “今季を戦い抜いた価値” を示すものとなった。

│「わずかな差」 — 2ポイントの重み

最終ランキングでは以下の通り。 

ドライバー総合ポイントコメント
ランド・ノリス423初タイトル獲得
マックス・フェルスタッペン4218勝でフィニッシュ、王座はあと2点届かず

わずか2ポイント差。
この差は、たとえば最終戦でノリスが4位以下だった場合にのみフェルスタッペンが王座を奪えた可能性を意味する。極めて紙一重の勝負だった。

過去15年で最も接戦だったタイトル争いの一つとして語られることになるだろう。

レース後、フェルスタッペンは次のように語っている。

「今、私は非常に満足している。あの夏に大きく遅れていた私たちが、ここまで戻ってこれたのは、チーム全員への誇りだ。」
「勝利できたし、全力を出し切った。運がもう少しあれば王座も…だが、この戦いぶりに悔いはない。」 

批判にも耐え、苦しい状況から立て直したチームと本人の姿勢は、多くのファンや関係者の尊敬を集めている。

 │勝者がひとりなら、もうひとりの“勝者”

確かに、2025年のワールドチャンピオンはランド・ノリスだ。
しかし、シーズンを通じて見せたフェルスタッペンとレッドブルの復活劇もまた、F1の大きな物語のひとつだ。

今季は、勝利数だけでなく、強さを取り戻すプロセス、そして“あきらめない姿勢”が見えた年だった。
我々はフェルスタッペンというドライバーと、そのチームに対して敬意を表したい。