アメリカの自動車メーカーであるキャデラックはFIAからF1のチーム参加承認が受理され、来シーズンから11チーム目としてグリッドに並ぶことが決定した。

キャデラックは2023年11月にゼネラルモーターズ(GM)とアンドレッティが共同でF1参戦を狙っていた。だが当初は、「アンドレッティ・キャデラック」として参戦を望んでいたが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)が参加を棄却したことで計画が無くなる寸前まで来ていた。

アメリカの自動車メーカーチームの参加は初めての快挙

フォードは数々のチームにエンジンサプライヤーとしては参戦している

キャデラック(GM)のF1参戦決定は、アメリカの自動車メーカーとして初めてのワークスチーム参戦という歴史的な快挙と言える。

これまでF1に深く関与したアメリカメーカーはフォードのみであり、1967年から2004年までコスワースを通じてエンジン供給を行ってきた。しかし、フォード自身がワークスチームとしてF1に参戦したのは2000年から2004年のジャガーF1のみであり、結果を残せず撤退している。

また、1970年代にはシャドウやパーネリといったアメリカ発のF1チームも存在したが、いずれも自動車メーカーではなく、独立したレーシングチームだ。

そのため、GMがキャデラックブランドでF1に挑戦するのは、アメリカの自動車メーカーとして初めての本格的なワークス参戦となり、大きな注目を集めている。

キャデラックの参加によって11チームに増えた2026年シーズンはどのようになっていくのだろうか。2026年はアウディも参加することでレッドブルの姉妹チームとハース以外はワークスチームとしての参戦になる。既にWEC(世界耐久選手権)では多くのワークスチームが争いをしており、モータースポーツは第二の黄金期を迎える日がくるのかもしれない。