1990年代から2000年代まで活躍していたジョーダンGPの創設者 エディ・ジョーダン氏が今日未明に亡くなったことが明らかになった。76歳という若さでF1の星へと去った。

ジョーダン氏は1991年からプライベーターチームとしてジョーダンGPを創設、今のF2などのカテゴリーにあたるF3000などでもチームを運営するなど幅広いフォーミュラカテゴリーで活躍したチームで、通算成績4勝、19回の表彰台と大きな結果を残してきた。

新人発掘から卓越したビジネス

晩年にはレポーターとしても出演していた。

エディ・ジョーダンの新人発掘の凄さは、F1ドライバーの才能を見抜く鋭い眼力と、チーム運営のリスクを恐れない大胆さにあった。

1991年にF1参戦後、ミハエル・シューマッハをデビューさせ、その後彼が7度のワールドチャンピオンになる道を切り開いている。また、デイモン・ヒル、ルーベンス・バリチェロ、エディ・アーバイン、ラルフ・シューマッハや佐藤琢磨など、後に名を馳せるドライバーたちにもチャンスを与えた。また、若手はドライバーだけでなく、ジェームス・キーなどと後に名を残す人物も育て上げており、チームは若手の登竜門として名を馳せた。

限られた資金で戦う中、速さと適応力を持つ若手に賭ける決断力が、彼の最大の武器で、ジョーダンは単なるチームオーナーではなく、未来のスターを見つけ出し、F1界に送り込む「人材発掘の名匠」としてF1でも大きな名誉を持っている。