アルピーヌチーム代表のオリバー・オークスはマイアミGP後にチーム代表を即時退任することがわかった。これに伴い、チーム代表のポジションにフラビオ・ブリアトーレが業務に携わり、事実上チーム代表として復帰することになった。オークス氏の代わりの人は未だ決まっておらず、今後決定が下され、発表されるだろう。
ニュースポイント
- アルピーヌのチーム代表のオークス氏退任
- ドライバー人事が得意なブリアトーレ氏による政治が復活?
- 噂されるドゥーハンのシートとの関係はかなりアリ。
オークス氏とドゥーハンの関係
オリバー・オークス氏はイギリス出身の元レーシングドライバーであり、アルピーヌの就任前までは、「Hitech GP」としてF1直下のカテゴリーであるFormula2やFormula3などで活躍する名門チーム設立に携わっていた。若手育成の寄与や企業成長のパワーから2024年8月にアルピーヌF1チーム代表として就任した。F1史上2番目に若いチーム代表になった。
ちなみに史上最年少のチーム代表はレッドブル現代表を務めるクリスチャン・ホーナー氏(2005年当時31歳)
オークス氏が退任によって影響を受けるのは間違いなくジャック・ドゥーハンだろう。ジャック・ドゥーハンは2025年シーズンからアルピーヌのドライバーとして就任するもマシンのパフォーマンス面やマシン理解の面から結果を出せず、未だドライバーズランキングでも0ポイントとなっている。辛いことに優勝経験のあるチームメイト、ピエール・ガスリーと差を付けられてしまっており、より彼のキャリアでの評価が難しくなってきてしまっている。
そんな彼をF1のシートに指名した人物こそがオリバー・オークス氏だ。2019年Formula3 アジア選手権でハイテックチームに所属していたドライバーこそがジャック・ドゥーハンなのだ。同選手権で2位の成績を収めている。また、オークス氏とマネージャー関係としても関与していたこともあったとのことだ。ドゥーハンへの熱い信頼関係と共に下積み時代を歩んだ二人にしかない絆で作り上げたシートであったのは確かである。
ブリアトーレによる改革は既に始まっている
ブリアトーレ氏はイタリア出身の元ルノーチームとベネトンの代表を務めたカリスマ的代表でもある。あの伝説のドライバーであるミハエル・シューマッハ(ベネトン)を抜擢、そして最年長F1ドライバーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)も共に栄光を手にしている。しかし、2009年にクラッシュゲート事件によってF1から追放されるも2024年にアルピーヌの特別顧問として電撃復帰した。
ブリアトーレ氏の動きは昨年冬から既に動いている可能性がある。昨年急遽ウィリアムズのドライバーに就任したフランコ・コラピントはブリアトーレ氏の指名を受けリザーブドライバーに就任している。
フランコ・コラピントは2024年シーズンはイタリアGPから途中参戦し、入賞2回とチームメイトと遜色のない走りによって高い評価を受けていた。オークス氏の権限が無くなったドゥーハンにとってはF1に残るためには残されたレースでポイントを獲得する以外に必然的になくてなってきてしまっている状況である。
もしかしたら、既にドライバー交代が決まっている可能性もブリアトーレ氏ならあり得るかもしれない。だからこそ、ドゥーハンにとっては第7戦のエミリアロマーニャGPからの3連戦の結果がすべてになってきている。
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— BWT Alpine Formula One Team (@AlpineF1Team) May 6, 2025
