FIA(国際自動車連盟)が、レッドブル・ジュニアドライバーのアルビド・リンドブラッド(17歳)に対し、F1出場に必要なスーパーライセンスを付与したと海外メディア『PlanetF1』が報じた。年齢制限を超える異例の措置となる可能性があり、F1界に衝撃が走っている。
本来、FIAのスーパーライセンスを取得するには「18歳以上であること」が原則とされている。しかし『PlanetF1』によれば、FIAは例外的にリンドブラッドのスーパーライセンス取得を認めたとされる。リンドブラッドはすでに必要な40ポイントを獲得しており、唯一の障壁は年齢だった。
FIAは2023年に国際スポーツ規則の「付則L・第13.1.2条」において、「特別な成熟と実力を示した場合、17歳でもライセンスを取得可能」とする例外規定を設けており、今回の判断はこれに基づく可能性がある。
異例のスーパーライセンス付与?
この報道が事実であれば、リンドブラッドはFP1への起用や、将来的なF1出場の準備が整ったことになる。現在、マックス・フェルスタッペンは11ポイントのペナルティを抱えており、次の違反で1戦の出場停止となる危険がある。
フェルスタッペンが出場できなくなった場合の代役として、リアム・ローソンやイサック・ハッジャールが有力視されているが、リンドブラッドがこのリストに加わる可能性もゼロではない。
若き才能が“例外”を動かした
今回報じられた「17歳でのスーパーライセンス取得」は、F1の将来を担う若手ドライバーに対する期待と信頼の表れともいえる。再び17歳のドライバーが「例外措置」によりライセンスを与えられたとすれば、それはルールが形式に縛られすぎず、実力と成熟度に基づいて柔軟に運用されている証でもある。
この報道が事実であれば、F1界がいかに若き才能を見逃さず、適切な機会を与えようとしているかを示す、象徴的かつ注目に値する出来事となるだろう。
