6月14日、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットにて第10戦 カナダGPのFP1が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。2番手はウィリアムズのアレックス・アルボン、3番手には同じくウィリアムズのカルロス・サインツが入った。気温16度と低めのコンディションの中、各車調整走行を進めた。

レッドブルの角田裕毅は、自身のセットアップでの走行許可を得て11番手タイム。角田はこのカナダGPで自身F1参戦100戦目を迎え、日本人ドライバー最多出走記録を更新した。セクター2ではやや遅れが見られ、さらなる改善が求められる。

■まとめポイント

  • FP1トップはレッドブルのマックス・フェルスタッペン

  • 角田は11番手、自身100戦目で最多出走記録

  • ウィリアムズ勢が好調、アルボンとサインツが上位タイム

  • ルクレールはクラッシュで赤旗

FP3結果

順位 チーム ドライバー タイム
1 マックス・フェルスタッペン 1:13.193
2 アレックス・アルボン +0.039
3 カルルス・サインツ +0.082
4 ジョージ・ラッセル +0.342
5 ルイス・ハミルトン +0.427
6 アイザック・ハジャル +0.438
7 ランド・ノリス +0.458
8 リアム・ローソン 0.544/td>
9 ピエール・ガスリー +0.624
10 シャルル・ルクレール +0.692
11 角田裕毅 +0.734
12 フェルナンド・アロンソ +0.779
13 キミ・アントネッリ 0.809
14 オスカー・ピアストリ +1.005
15 ランス・ストロール +1.010
16 ガブリエル・ボルトレート +1.131
17 オリバー・ベアマン +1.327
18 エステバン・オコン +1.412
19 フランコ・コラピント +1.452
20 ニコ・ヒュルケンベルグ +1.628

■振り返り

クラッシュをするルクレール

気温16度と肌寒い中でのFP1は、フェルスタッペンが各セクターでパープルタイムを連発し、盤石の走りを見せた。ウィリアムズ勢もこの低温コンディションを味方につけ、アルボンとサインツが上位に食い込むタイムを記録したのが印象的だ。

セッション中盤にはフェラーリのシャルル・ルクレールがターン3でタイヤをロックし、そのままクラッシュ。赤旗中断となった。レーシングブルズのアイザック・ハジャルも好調な走りを見せ、安定したペースで周回を重ねた。

マクラーレンのオスカー・ピアストリは新型フロントウィングのテストを実施し、データ収集に専念している。

角田は自身のセットアップで走行を重ね、11番手でフィニッシュ。セクター2の遅れが課題として残るものの、安定した周回で予選・決勝への基盤を作った形だ。ルクレールのクラッシュによる赤旗で流れが一度途切れる場面もあったが、各車新パーツやセットアップ確認を進めるFP1となった。