オーストリアGPは、角田裕毅にとって今季でも特に厳しい週末のひとつとなった。
予選ではQ1で敗退し18番手からスタート、決勝では接触による10秒ペナルティ2ペナルティポイントを受け、最終順位は16位=最下位に沈んだ。

アルピーヌのフランコ・コラピントとの接触により裁定が下され、さらにアストンマーティンのランス・ストロールとの接触でも調査を受けたが、追加ペナルティは免れた。

✅ まとめポイント

  • 角田は16位・最下位フィニッシュ、接触でペナルティも受ける

  • 「何が悪いか分からない」ほどの苦戦に直面し、迷いを口に

  • 次戦に向け、ドライビングやセッティング含め全方位的に見直しへ

│ 苦しみの中、答えは見えず

「正直に言うと、あの動きは必要なかった」と、コラピントとの件を認める角田。「もう1周待てばよかったかもしれない。あれは自分の判断ミスだった」

しかし、問題はそれだけではない。


「ペースも全然良くなかった。何が間違っているのか分からない。原因を見つけるのは本当に、本当に難しい」

と語る表情には、苦悩と迷いがにじんだ。

マシンへの信頼が揺らぎ、走っていても手応えがない。そんな中での連戦は、心身ともにタフな状況を作り出している。

│ドライビング、マシン、すべてを見直す

角田は次戦イギリスGPに向け、短いインターバルの中でも「もっと深く探究する必要がある」と前を向く。


「マックスが自分と違うスタイルで何かをしているなら、それを参考にするし、ドライビングもセッティングも全部見直す」

レースごとに苦しみが増すようにも見える中で、角田は模索をやめない。すべてを疑い、再構築してでも、速さを取り戻すと誓った。