F1といえば、世界最高峰のスピードとテクノロジーが織りなすレース。しかしその舞台裏では、思わず「えっ!?」と声が出るような珍事件がたびたび起きてしまうことも。
この記事では、F1初心者でも楽しめる“実際にあった珍事件”を5つ厳選してご紹介。速さだけじゃないF1の魅力を、ぜひ笑いと驚きとともに見ていこう。
│ 1人だけグリッドに並んだ男
2021年ハンガリーグランプリで起こった、この珍事件はF1史に残る「孤独なグリッドスタート」として伝説だ。
事件の内容
レースはスタート直後から大混乱。多重クラッシュにより多くのマシンがリタイアし、レースは一時中断(赤旗)に。再スタートの際、ほとんどのドライバーはピットレーンからのスタートを選択をした。
その中で、唯一ルイス・ハミルトンだけが、グリッドに一人でポツンと並ぶ。この光景はまさに「孤独な男」異様な光景だけが放映されたのだ。
なぜハミルトンだけグリッドに残ったのか?
ピットスタートを選んだ他のドライバーは、路面を考え、タイヤ交換のためピットレーンからスタートすることを決断。一方でハミルトンは、他車とは違った戦略を取り、グリッドスタートを選んだ。
この判断の違いが、一人でスタートすることに。こんな場面はもう二度とないだろう。
│ レース中に○○がサーキットに侵入!
F1のサーキットは近隣住民の配慮の元、基本的には田舎や森などの近くで建設される。そのため、稀に生き物が乱入する場面もしばしば。最近では市街地コースでも出現する時もあり、レースの観戦は人間だけではない模様だ。
シンガポールGPに現れたトカゲ
2016年のシンガポールグランプリのフリー走行中、マックス・フェルスタッペンのマシンの前に突然トカゲが現れるという珍事件が起きた。コース上を素早く横切ったトカゲに、フェルスタッペンも無線で反応。
マックス「コース上に大トカゲがいるよ」
メカニック「ゴジラと出くわしたね」
シンガポールではオオトカゲがいるらしく、現地ならではの出現だった。それにしてもでかい。
カナダGPに現れたウッドチャック
カナダグランプリのサーキット、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、レース中にウッドチャック(北米アナグマ)がコースに飛び出す。ウッドチャックはリスに似た小動物だが、北米特有の生き物。
このウッドチャックは、高速で走るF1マシンの前を突然横切り、ドライバーたちを驚かせた。動きが予測できない。しかし、F1ドライバーも運転のプロで、横断中も避ける能力を発揮する。
│強いからかっこいい?謎のポーズ
フェルナンド・アロンソは、勝利や表彰台の後に見せる独特のガッツポーズや、時にはユーモラスな仕草をする。その国の動物の真似をする時が多く、勝利の喜びを全身で表現。これは普通の人が行ったら変に思えるが、アロンソだからこそかっこよく見える。
- オーストリアGP
- 耳に手を当て揺らし、カンガルーのポーズ
- 日本GP
- 片足を上げ、両手を横に伸ばして鶴のポーズ?(不明)
│給油ホースぶっちぎり事件
2008年のシンガポールグランプリで起きた「給油ホースぶっちぎり事件」は、F1の歴史の中でも有名な珍事件のひとつです。
当時のF1では、レース中にピットで給油をすることが許されていた。給油作業は非常に素早く行われる必要があり、給油ホースを素早く外さなければならない。
しかし、2008年シンガポールGPにてフェラーリのマシン(フェリペ・マッサ)が給油ホースを外さないままピットレーンを発進。給油ホースがマシンに引きずられ、ぶっちぎって走行。
この事故はピット作業の大ミスで、チームは大混乱。給油ホースを引きずったままのマシンはピットレーンを走り、後続のマシンにも危険を及ぼす可能性がある。
当時の給油ルールと現在の違い
2008年当時はレース中の給油が認められており、給油ホースを素早く外す技術とチームの連携が勝敗を左右していた。
しかしこの事件のような危険性や、給油時の火災リスクなどを考慮して、2009年からF1はレース中の給油を禁止し、タイヤ交換のみとなった。
│走るF1マシンの横を人間が全力疾走!? 乱入事件
2003年のイギリスグランプリ(シルバーストン)で、F1史上でも屈指の衝撃的な乱入事件が起こった。
事件の内容
レースが高速で展開されていた最中、突如として1人の男性がサーキットのホームストレートに飛び出し、F1マシンが全力で走るすぐ横を全力疾走した。この男性は元司祭のコーネリアス・ハーランで、宗教的な抗議のためにサーキットに乱入した。
F1マシンは最高速度が300km/hを超え、瞬時の反応も難しいため、有人がコースに入ることは非常に危険。実際、この乱入によりセーフティカーが導入され、レースの流れが大きく変わった。
その後の影響
この事件はF1の安全管理体制の見直しを促し、サーキットの警備が強化されるきっかけとなった。以降、観客や抗議者がコースに侵入することは極めて難しくなっているが、その後も2022年にイギリスGPで乱入事件は起きている。レース中に乱入は本当に危険なのでやめましょう。
F1は超高速で駆け抜けるだけのスポーツではありません。
“珍事件”こそが、F1の奥深さや楽しさを感じられるポイントでもあります。(?)
ルールや技術が難しくても、「えっ、こんなこと起きるの!?」という驚きから入るのも楽しいかもしれない。