
9月21日にバクー市街地サーキットで行われたアゼルバイジャンGPは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。イタリアGPに続く2連勝を達成した。2位はメルセデスのジョージ・ラッセル、3位にはウィリアムズに移籍したカルロス・サインツが入り、移籍後初の表彰台を飾った。
│1位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

優勝を飾ったマックス・フェルスタッペンは、記者会見で冷静にレースを振り返った。
「全体的に冷静に走ることができました。ハードタイヤではセーフティカーが出ないことを祈っていましたが、幸いそれもなく戦略を完璧に遂行できた。壁が近く一貫性を保つのが難しいコースですが、すべて上手くいった。またしても信じられない週末になった。」
さらに2連勝を達成した今後については、
「直近の2戦は低ダウンフォースのトラックだったので、今後は高ダウンフォースのコースでどうなるか見てみたい。今はこの瞬間を楽しんでいるよ。」
と、チームの強さを確認しつつも冷静にシーズンを見据えた。
│2位 ジョージ・ラッセル(メルセデス)

2位に入ったジョージ・ラッセルは、自身のレースを「堅実な戦い」と振り返る。
「今日は大きなトラブルに巻き込まれず走れたのが大きい。気温が低く、タイヤの温度管理が重要だったが、それは我々の強みだ。今年のカナダや昨年のラスベガスでもそうだった。」
ただし、次戦に向けては慎重な見方を示した。
「シンガポールでは状況がまったく違うと思う。」
│3位 カルロス・サインツ(ウィリアムズ)

移籍後初の表彰台を獲得したカルロス・サインツは、喜びを隠さなかった。
「これまで不運なレースが続いたけれど、集中して走り切れば表彰台に立てると信じていた。今日はその完璧な例。ウィリアムズでの初表彰台は本当に特別で、チームが正しい軌道に乗っている証明になったと思う。」
さらに、
「我々は速さを持っている。週末をまとめ切れば、今後も結果を出せるはずだ。」
と語り、今後の戦いに自信をのぞかせた。
フェルスタッペンは冷静な戦略遂行で2連勝を飾り、ラッセルはコンディションを活かした走りで2位、サインツは移籍後初の表彰台を達成。三者三様の言葉が示すように、今回のバクーは「盤石」「堅実」「飛躍」を象徴する週末となった。次戦シンガポールGPでの勢力図の変化に注目が集まる。