9月20日、マリーナベイ市街地サーキットで行われたシンガポールGPのフリー走行3回目(FP3)は、路面温度43度・気温31度と厳しいコンディションで実施された。タイヤへの負担やドライビングに影響が出やすい状況の中、最終的にレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録。2番手にはマクラーレンのオスカー・ピアストリ、3番手にはメルセデスのジョージ・ラッセル続いた。

  ■まとめポイント

  • フェルスタッペンがFP3でトップ、予選へ好調な仕上がり

  • ウィリアムズ勢が序盤に速さを見せ、存在感を発揮

  • ローソンのクラッシュで赤旗、混乱の中でも各チームが調整を進める

FP3結果

順位 チーム ドライバー タイム(GAP)
1 マックス・フェルスタッペン 1:30.148
2 オスカー・ピアストリ +0.017
3 ジョージ・ラッセル +0.049
4 キミ・アントネッリ +0.089
5 ランド・ノリス +0.089
6 カルロス・サインツ +0.244
7 アイザック・ハジャル +0.341
8 ルイス・ハミルトン +0.411
9 ニコ・ヒュルケンベルグ +0.489
10 シャルル・ルクレール +0.503
11 アレックス・アルボン +0.520
12 ガブリエル・ボルトレート +0.549
13 エステバン・オコン +0.636
14 オリバー・ベアマン +0.651
15 フェルナンド・アロンソ +0.775
16 フランコ・コラピント +0.899
17 ランス・ストロール +1.112
18 角田 裕毅 +1.292
19 ピエール・ガスリー +1.495
20 リアム・ローソン +3.480

│振り返り

クラッシュするリアム・ローソン

セッション序盤、気温と路面温度が上昇する中で各車が走行を開始。開始10分でウィリアムズのカルロス・サインツがトップタイムをマークし、チームメイトのアレックス・アルボンも2番手に入り、ウィリアムズ勢が存在感を見せた。

しかし15分過ぎ、レーシングブルズのリアム・ローソンがクラッシュし、赤旗中断に。約10分後に再開されると、各車はソフトタイヤでのアタックを増やし予選に向けた調整を進めた。サインツが一時コースアウトする場面もあったが、大きな影響はなくセッションは続行された。

中盤の30分経過時点では、マクラーレンのランド・ノリスがトップに浮上。2番手にアルボン、3番手にサインツと、再びウィリアムズ勢が上位を占める展開となった。

終盤は予選を意識したアタックが相次ぎ、各チームが最終調整を実施。残り10分からは路面温度が落ち着きつつもタイヤマネジメントが鍵となる状況で、最終的にレッドブルのフェルスタッペンがトップタイムを更新し、セッションを締めくくった。

トップ3はフェルスタッペン、ピアストリ、ラッセル。好調を維持するウィリアムズ勢やマクラーレンがどこまで予選で迫れるのか、大注目だ。