アメリカGP決勝(オースティン・COTA)は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧巻の走りで優勝。マクラーレンのランド・ノリスが2位、フェラーリのシャルル・ルクレールが3位に入り、上位陣が実力通りの安定したレースを見せた。

  ■まとめポイント

  • フェルスタッペンがスプリントに続いて優勝、週末を完全制覇

  • サインツとアントネッリが接触、序盤で波乱

  • 角田裕毅は積極的な走りで7位入賞

 決勝結果

順位 チーム ドライバー
1 マックス・フェルスタッペン
2 ランド・ノリス
3 シャルル・ルクレール
4 ルイス・ハミルトン
5 オスカー・ピアストリ
6 ジョージ・ラッセル
7 角田裕毅
8 ニコ・ヒュルケンベルグ
9 オリバー・ベアマン
10 フェルナンド・アロンソ
11 リアム・ローソン
12 ランス・ストロール
13 キミ・アントネッリ
14 アレックス・アルボン
15 エステバン・オコン
16 アイザック・ハジャル
17 フランコ・コラピント
18 ガブリエル・ボルトレート
19 ピエール・ガスリー
RET カルロス・サインツ

│振り返り

接触しかける角田裕毅とオリバー・ベアマン

アメリカGP決勝は、路面温度45度・気温28度という厳しいコンディションでスタート。ソフト・ミディアム・ハードと各チームが異なるタイヤ戦略を採用し、戦略勝負の様相を呈した。

1コーナーでは大きなクラッシュはなかったものの、ウィリアムズのアレックス・アルボンがザウバーのガブリエル・ボルトレートと接触し、最後尾まで順位を落とす。

一方で、レッドブルの角田裕毅は見事なスタートダッシュを決め、2つポジションを上げて9番手へ浮上。序盤から積極的な走りを見せた。

6周目、ウィリアムズのカルロス・サインツとメルセデスのキミ・アントネッリが接触。サインツのマシンはコース上でストップし、リタイアとなった。この影響でバーチャルセーフティーカー(VSC)が導入された。

19周目には、2番手を争うランド・ノリス(マクラーレン)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)が激しくバトル。トラックリミットの警告が溜まっていたノリスだったが、21周目に果敢なオーバーテイクを成功させ2番手へ浮上した。

34周目には角田とベアマンがバトルを展開。ベアマンはターン15で仕掛けるもコースアウトしてスピンし、順位を落とした。中団ではアストンマーティンのフェルナンド・アロンソとレーシングブルズのリアム・ローソンが10位争いを繰り広げ、後方からランス・ストロールも迫る接戦が続いた。

51周目、マクラーレンのランド・ノリスがフェラーリのシャルル・ルクレールを再びオーバーテイクして2位に浮上。そのまま順位は変わらず、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップでチェッカーフラッグを受けた。

角田裕毅は中団での戦いを制し、貴重なポイント圏内をうかがう走りを見せた。