2026年シーズン、F1は大きく変わった。
その一つが、DRSシステムの終了だ。
これまでのF1では、DRSがオーバーテイクの大きな要素になっていた。
前方のマシンから1秒以内に入ると、指定区間でリアウイングを開くことができた。
しかし2026年は、アクティブエアロと新しい電力管理が組み合わされる。
指定されたストレートでは、全車が低抵抗のStraight Modeを使うことができる。
また、2026年はマイアミの長い加速区間でStraight Modeの使い方が重要になると見られる。
2026年F1レース中の新ルール解説 │ DRS終了とオーバーテイクモードの仕組み
│アクティブエアロで変わるマイアミ
マイアミ・インターナショナル・オートドロームは、低速区間と中速区間、そして長い加速区間が組み合わされたレイアウトを持つ。
前半はターン1からターン8にかけて、リズムよく向きを変える区間が続く。
中盤にはターン11からターン16にかけて、壁が近いテクニカルな区間がある。
そして終盤には、ターン16からターン17へ向かう長い加速区間がある。
ここで差がつきやすいのは、ターン16の立ち上がり速度だと考えられる。
電力の残し方。そして、次のブレーキングでどれだけ安定して止まれるか。
マイアミは、1本の長い直線だけで勝負が決まるコースではない。
複数の加速区間をどうつなぐかが重要になる。
2026年のマイアミGPでは、ストレートモードの使い方がレース展開を変えるかもしれない。
│オーバーテイクポイントと最難関コーナー
マイアミGPで代表的なオーバーテイクポイントは、ターン17だ。
ドライバーは、ターン16を立ち上がったあと、長いストレートで一気に加速する。
その先にあるターン17は、強いブレーキングが必要な左コーナーだ。
2026年は、この区間でストレートモードと電力の使い方が重要になる。
ただし、DRS時代のように追う側だけが大きな恩恵を受けるわけではない。
守る側もストレートモードを使える。
そのため、ターン17で勝負するには、ターン16の立ち上がりと電力の残し方が重要になる。
特に攻略が難しい区間として挙げたいのは、ターン14からターン16にかけての低速セクションだ。
この区間はスピードが低く、ラインも狭い。
さらに、ターン16の出口で失速すると、その先の長いストレート全体に影響が出る。
逆に、ターン16をきれいに立ち上がることができれば、ターン17で大きなチャンスを作れる。
2026年のマイアミGPでは、ストレートの速さだけではなく、低速区間から加速へどうつなげるかが重要になるかもしれない。
また、今年のマイアミGPはスプリント週末として行われる。
FP1は90分に延長されるため、各チームは通常より長い唯一のプラクティスの中で、Straight Modeと電力管理の確認を進めることになる。