アルピーヌは7日にジャック・ドゥーハンからリザーブドライバーのフランコ・コラピントが次戦のエミリアロマーニャGPから5戦ドライブすることが決定した。なお、シートを喪失したわけではなく、エースドライバーであるピエール・ガスリーのチームメイトをローテーションとして回す方針を示している。

ニュースポイント

  • 次戦からフランコ・コラピントがドライブ
  • 5戦終了後にローテーションとして別ドライバーが乗る可能性がある
  • ジャック・ドゥーハンは再びリザーブドライバーへ戻る

アルピーヌ、次の5戦でドゥーハンに代わりコラピントを起用へ

アルピーヌは声明の中で「ジャック・ドゥーハンは引き続きチームの重要な一員であり、当面は第一候補のリザーブドライバーとしての役割を担う」と述べ、ドゥーハンのチーム内での地位が維持されることを強調した。

 

ドゥーハンはこれまでの7戦で速さを見せた一方、いくつかのアクシデントも経験している。マイアミではスタート直後にローソンと接触し、鈴鹿ではDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を閉じ損ねてクラッシュを喫するなど、課題も多く見受けられた。

一方のコラピントも、ウィリアムズでのレースではサンパウロとラスベガスでクラッシュを経験しているが、総じて2024年後半のパフォーマンスは高く評価されている。

ドゥーハンの将来に関する憶測は、今年1月にコラピントがリザーブ契約を結んだ時点から浮上していたが、チーム代表のオークスはマイアミGPの週末にこれを否定する姿勢を見せていた矢先、オークス氏の離脱に伴い発表された。

 

今回の起用について、コラピントはコメントを残している。

「今後5戦でチャンスを与えてくれたチームに感謝しています。特にイモラから始まる3連戦は大きな挑戦となるが、チームとともに全力を尽くします」

 

一方のドゥーハンも感謝のコメントを残している。

「F1ドライバーになるという夢を叶えられたことを誇りに思っています。もちろん、レースに出られないのは辛いですが、チームの信頼に感謝し、今後も自分の目標に向けて努力し続けます」

 

次の5戦でのコラピントのパフォーマンスは、アルピーヌの今後のドライバー戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。