ベルギーGP決勝レースは、マクラーレンのオスカー・ピアストリ優勝。チームメイトのランド・ノリスが2位に入り、マクラーレンがワンツーフィニッシュを飾った。3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが入った。

  ■まとめポイント

  • オスカー・ピアストリが優勝!マクラーレンが1-2で圧巻の快走

  • 赤旗&セーフティーカー先導でのスタートなど、スパらしい波乱の展開

  • 角田裕毅は戦略ミスで13位、入賞目前で涙をのむ

  • ウェット→ドライの戦略判断が勝負の分かれ目に

 決勝結果

順位 チーム ドライバー
1オスカー・ピアストリ
2ランド・ノリス
3シャルル・ルクレール
4マックス・フェルスタッペン
5ジョージ・ラッセル
6アレックス・アルボン
7ルイス・ハミルトン
8リアム・ローソン
9ガブリエル・ボルトレート
10ピエール・ガスリー
11オリバー・ベアマン
12ニコ・ヒュルケンベルグ
13角田 裕毅
14ランス・ストロール
15エステバン・オコン
16キミ・アントネッリ
17フェルナンド・アロンソ
18カルロス・サインツ
19フランコ・コラピント
20アイザック・ハジャル

│振り返り

ストレートでオバーテイクするピアストリ

決勝は気温17度・路面温度23度という冷涼かつウェットなコンディションの中でスタート。フォーメーションラップ後には視界不良および雨量の影響でレッドフラッグが提示され、1時間以上の中断を挟んで再開された。5周目、セーフティーカー先導のもとローリングスタートが切られ、レースが本格的に動き出した。

スタート直後、フロントロウからスタートしたマクラーレン勢のうち、ピアストリがケメルストレートでノリスを交わしてトップに浮上。その後は路面の乾き具合に応じてタイヤ戦略が焦点となり、10周過ぎにはフェラーリのルイス・ハミルトンがいち早くスリックタイヤに変更。その動きに後続も続き、12〜13周目には上位勢も続々とスリックへ切り替え、順位が大きく変動した。

ピアストリはノリスより1周早くピットインし、トラックポジションを守る形に成功。終盤には2台によるマクラーレン内バトルも展開されたが、ノリスがターン1でわずかにミスしたことでピアストリがそのままリードを守り切った。2位にはノリス、3位にはフェラーリのシャルル・ルクレールが続いた。

一方で、ピットスタートとなったハミルトンは序盤に4台をオーバーテイクするなど猛追を見せたが、タイヤ戦略の影響もあり表彰台争いには絡めず。レッドブルの角田裕毅は1周遅れのピットインが響き、順位を大きく落とす形に。終盤にはアルピーヌのピエール・ガスリーとの入賞争いを演じたものの、ストレートスピードの差で苦しみ13位でレースを終えた。

ウェットからドライへと変化する難しいコンディション、そして赤旗・セーフティーカーが入り混じる波乱のレースを制したのは、若き才能ピアストリとそれを支えたマクラーレンの戦略だった。