F1ドライバーの角田は、アメリカGPのスプリント予選で、まさかの早期敗退を喫した。

しかも、その原因は彼自身のドライビングではなく、所属チームであるレッドブルチーム側のタイミングミスであることが明らかになった。この結果に角田は「本当に悔しい」と怒りをあらわにした。

│一体何が起こったのか?

スプリント予選は、通常の予選よりも時間が短く、特に最初のセッション(SQ1)はマシンの台数も多いため、コース上にマシンが多く走る。

セッションの終了間際、多くのドライバーが一斉にコースに出て、少しでも良いタイムを出そうと大混雑した。この時、最も重要なのは、セッション終了の合図が出る前に、スタート/フィニッシュラインを通過してアタックラップを始めなければならない。

しかし、角田は、チームのガレージを出るタイミングが遅れてしまったため、コースを走っている途中でセッションが終了。タイムアタックをするチャンスを失い、SQ1で敗退(脱落)となってしまった。

結果として、角田選手はスプリントレースを18番手という後方からのスタートとなってしまった。

│角田選手の怒りとチームの謝罪

タイムアタックの機会を失った角田選手は、その後のインタビューで事象について答えた。

「何が起こったのか分からない。僕がアウトになったのは…僕のコントロール外だから。本当にショックだ」

自身の力ではどうにもできない状況に強いフラストレーションを抱えていた。彼は、タイミングの判断はドライバーではなくチームにあると指摘。

さらに、SQ1の混乱の中で、元チームメイトのリアム・ローソン選手と接触しそうになる場面もあり、それについてはローソンへの怒りもにじませていた。

「いつもの彼らしいプレーだ。正直言って、彼にはそれ以上何も期待していない」

一方、チーム側もこの重大なミスを レッドブルのチーム代表ローラン・メキーズ氏は、すぐに角田に謝罪し、チームの戦略的な判断ミスであったことを認めた。

レッドブルのセカンドシートは未だ発表されてはいないが、角田裕毅とリアム・ローソンが存続を賭けた重要なレースになってきている。しかし、角田も直近では今までの遅れを取り返すように復調傾向にあるため、ここから逆転を狙っているだろう。