■コースプロフィール

バーレーン・インターナショナルサーキット
(英:Bahrain International Circuit 亜:حلبة البحرين الدولية)‎

バーレーン王国の南部サヒールにあるサーキットで2004年設立された。
F1では中東初の開催国でもある。

比較的新しいサーキットでありながら、毎年前半戦に組み込まれる。
初開催の2004年から2013年まではデイレース(お昼)で行われていたが、猛暑の影響により2014年からトワイライトレースとして開催されている。

■コースマップ

■コースの特徴とポイント

レース自体はトワイライトレースであるが、気温は高く3月でありながら平均20度越えの気温下の中行われる。

熱対策と砂漠地帯における砂嵐が路面にも影響するため、路面状況は少し悪い。そのため、硬いタイヤの選択を用いられる。

ただ、金曜日のFP1・土曜日のFP3ではデイレースで開催されており、チームは決勝のセットアップの調整というよりはマシンの理解度を高めるためにテストなどに活用している。 したがって、FP1とFP3は決勝レースへの期待値にはあまり影響しない。

 ①加速とブレーキ

ストップアンドゴーのタイプは強いブレーキが必要になる。そして限界まで減速した後に再加速するため、いかにブレーキでの安定性と強度・加速に強いマシンが有利になる。

ストレートセクションではDRSが使えるため、最高速はある程度の速度があれば問題ない。
従ってこのコースではターン①とターン⑭ではコーナーのアプローチが重要になる。
特にターン①はオーバーテイクポイントのためドライバーのブレーキタイミングを見てみるとマシンの特徴なども掴めるかもしれない。

②砂漠によるマシンへの影響

砂漠地帯にあるサーキットのため、砂漠の風が運んでくる砂や埃がコースに広がり、タイヤが滑りやすくなったり、すぐに摩耗したりとマシンへの影響を及ぼす。

また、砂がエンジンや冷却装置に入り込むとマシンの調子に悪影響を与えることもあるため、チームは砂対策として、マシンが安定して走れるようにエアフィルター(エンジンへの進入を防ぐフィルター)での対策や決勝でのタイヤ戦略を考えなければならない。

特に昼のセッションは砂埃が舞いやすい

 ③オーバーテイク

このサーキットでは、オーバーテイクがしやすいことで知られている。
2024年の決勝レースでは、なんと41回のオーバーテイクを記録。

これは、ストップアンドゴーの特性やシーズンを通してもかなりコース幅の広さがあるため順位を上げることができる魅力的なコース。戦略によっても順位の変動が大きく、視聴者も見応えはばっちりだろう。したがって予選順位から大幅にポジションアップも狙えることから、ポテンシャルの高いマシンであれば十分に優勝圏内も見えてくる。

過去実績でいうと、2022年に角田裕毅は16番手スタートから8位まで順位を上げてポイント獲得したこともある。

■過去のバトル

|2021年:マックス・フェルスタッペン VS ルイス・ハミルトン 
 2021年はレッドブルとメルセデスのチャンピオン争いのシーズンで、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのバトルが繰り広げられた。このバトルによって二人の王者争いにスタートの灯を点けた一瞬だった。

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|2014年:ニコ・ロズベルグ VS ルイス・ハミルトン 
 ハイブリッド時代の政権を握ったメルセデスは、親友でありライバルであるチームメイトバトルが繰り広げられた。またしてもこのレースから王者争いへとなっていく。

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■ギャラリー