■コースプロフィール

ルサイル・インターナショナル・サーキット
(英:Lusail International Circuit)

カタールのドーハの北に位置するサーキット。元々は「ロサイル」という名前であったが、2022年から「ルサイル」に変更している。

2004年に完成され、元々はMOTO GPで使用されていたコースであったが、新型コロナによるスケジュール変更で2021年から開催された。現在でも様々なカテゴリーのレースで使用されており、カタールを代表するサーキットとして名高い。

│コースマップ

バグー市街地サーキット
ルサイル・インターナショナル・サーキット
コース長 5,380m
コーナー数 16
最高速度 324km/h
タイプ テクニカル
SC導入率 75%
バグー市街地サーキット
ルサイル・インターナショナル・サーキット - 性能評価
最高速 3/5
加速 4/5
ダウンフォース 5/5
ブレーキ 3/5
タイヤ 4/5

│コースの特徴とポイント

レース自体はナイトレースで行われる。11月開催のないとコースでありながら30℃を超える時もあり、ドライバーとマシンを苦しめる。また、風も強く、砂嵐も発生することもあるため、タイヤとマシンのパフォーマンスにも影響を及ぼす。

サーキット全長は5.419 kmで、コースは広く、レイアウトはドライバーに対してテクニカルな要素を持ちながらも、スピード重視の区間が多い。カタールGPは特異な環境とサーキットの特徴から、ドライバーやチームに高い技術と適応力を求められるサーキットである。

①テクニカルセクション攻略

ロサイル・インターナショナル・サーキットは高速セクションとテクニカルセクションが絶妙に融合している。特にターン④、ターン⑫などの高速コーナーではトラックリミット(コース外走行)へと繋がり、ラップタイム抹消やペースが伸びずらい要因になる。

高速セクションでは、空力性能が求められ、直線での速度が重要だが、テクニカルセクションでは、ブレーキングの安定性やコーナリング性能が求められる。これらのセクションが交互に現れるため、ドライバーは常にバランスを保ちつつ、最適なラインを選ぶ必要がある。

②砂嵐の影響

風や砂嵐の影響を受けやすい点も特徴的である。乾燥した砂漠地帯に位置しており、強風や砂嵐が発生することがあるため、視界が悪化したり、路面に砂が積もったりすることがあり、レース中の安全性や車両のパフォーマンスに直接的な影響を及ぼす。

風向きや風速によっては、車両のダウンフォースが変化し、コーナリング性能やタイヤのグリップが予測しにくくなるため、ドライバーは常に風の影響を考慮しながら走行する必要がある。また、風によってタイヤの摩耗や温度が不均一になることもあるため、戦略的にピットストップのタイミングを計ることが重要になる。

③オーバーテイクポイント

主に高速ストレート後のブレーキングゾーンやテクニカルなコーナーで発生する。特にターン①は長いストレートからの急ブレーキングするため、多くのオーバーテイクが見られるポイント。後方のドライバーがインサイドラインを狙い、前車のブレーキングミスを突くチャンスがある。次にターン④もポイントで、ライン取りとブレーキングのタイミングがカギ。

また、ターン⑩のタイトな左コーナーでは、前車の失速を狙ってオーバーテイクを仕掛けることができる。このセクションでは、ドライバーが最適な加速ポイントを見極め、タイヤのグリップを最大限に活用して前車を抜くことが求められる。これらのポイントでは、特にライン選択やブレーキングの精度、アクセルワークがオーバーテイクの成功に大きく影響する。

■過去のバトル

|2021年:シャルル・ルクレール VS セルジオ・ペレス

2022年のカタールGPでは、シャルル・ルクレールとセルジオ・ペレスが激しいバトルを繰り広げた。最終的にはルクレールがペレスを抜き、3位を獲得した。

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|2023年:オスカー・ピアストリ VS マックス・フェルスタッペン

ピアストリの初勝利レース。接近戦を含む数々のバトルを繰り広げつつタイヤ管理や戦略を駆使し勝利。冷静さと適切な判断が光り、未来の成長を感じさせるレース。

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