オーストリアGPのターン3で発生したアクシデントは、トップドライバーとルーキーのレースを一瞬で終わらせた。
メルセデスのキミ・アントネッリはリアブレーキをロックし、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに追突。両者はその場でリタイアとなった。

接触の責任はアントネッリにあると裁定され、次戦イギリスGPでの3グリッド降格ペナルティポイント2点が科された。

✅ まとめポイント

  • アントネッリは1周目の接触でフェルスタッペンとともにリタイア

  • スチュワードはアントネッリの完全責任と判断、次戦で3グリッド降格

  • フェルスタッペンは謝罪を受け入れ、「大したことじゃない」と冷静に対応

│ 「止まりたかったけど止まれなかった」

スチュワードは事故の詳細を調査し、アントネッリのロックアップと回避行動が主な原因だったことを認定。
ターン3のブレーキングでレーシング・ブルズのリアム・ローソンを避けるためにラインを外し、汚れた路面で減速が間に合わず、前方のフェルスタッペンに衝突した。

アントネッリはレース後、深く反省の弁を述べた。

「すぐにマックスに謝った。完全に自分の責任だ。自分のレースだけでなく、彼のレースも終わらせてしまったことが何より申し訳ない」

│フェルスタッペンは冷静に対応

一方、レースを失った当事者であるフェルスタッペンは、怒ることなくアントネッリの謝罪を受け入れた。

「どのドライバーも、ああいうミスをしたことがあると思う。わざとミスをするドライバーなんていない。私にとっては大したことではない」

ただし、フェルスタッペンにとってこの週末は予選から苦しい流れだった。

「ペース的には期待していた週末ではなかった。予選ではイエローフラッグの影響もあり、もっと前にスタートできたはずだ。レースでもまた不運が続いた。たまにはこういう週末もある」

このリタイアは、フェルスタッペンにとって2024年オーストラリアGP以来のDNF(途中リタイア)となり、レッドブルはホームGPでポイント獲得ゼロに終わった。