2025年オーストリアGPは、レッドブルにとってまさに試練の一戦となった。
予選での苦戦に加え、決勝ではフェルスタッペンが1周目でリタイア角田裕毅は16位最下位という結果に終わり、地元ファンの前でポイントを取りこぼす最悪の週末となった。

レースを振り返る中で浮き彫りになったのは、マシンの扱いに苦戦する2人のドライバーの不調と、アントネッリによる接触の代償だった。
チーム代表のホーナーも「非常にフラストレーションの溜まる一日」と語り、両選手権での後退を受けて「チャンピオンシップのことは考えていない」と厳しい現実を認める形となった。

✅ まとめポイント

  • アントネッリがフェルスタッペンに接触し、両者ともリタイア

  • 角田はペナルティもあり最下位、ホーナーは「自信喪失」と指摘

  • ホーナーは「一戦一戦集中」とし、タイトル争いにはこだわらず

│ホーナー氏「 何とか乗り越えたいが…」

チーム代表のクリスチャン・ホーナーもまた、ホームレースでノーポイントに終わったことへの落胆を隠さなかった。

「フラストレーションのたまる一日だった」とホーナーはF1TVで語った。「マックスは素晴らしいスタートだったが、キミのミスでターン3で巻き込まれてしまった。彼はすぐに謝罪したし、仕方がないが、非常に残念だ」

そのうえで、チームのパフォーマンス自体にも現実的な分析を加えた。

「今日のペースから見て、マクラーレンとは戦えなかっただろう。でもフェラーリとは戦えた。ジョージ(ラッセル)にはペースがなかった。だから本当に悔しい」

角田裕毅についても、パフォーマンスが振るわなかった点に言及しつつ、復調を期待するコメントを残した。

「ユウキに関しては予選が崩れてしまい、グリッドも後方。さらにコラピントとの件でペナルティもあり、厳しい一日になった。FP1、FP2のときは悪くなかったが…予選から崩れてしまった印象だ。彼は今、自信を失っているのかもしれない。でも、彼を支え、シルバーストーンで巻き返せるよう全力を尽くす」

「このマシンは何年もかけて進化してきたもので、運転しやすくはないが、それほど難しくもない。彼とともに取り組み、乗り越えさせたい」

│「チャンピオンシップのことは考えていない」

フェルスタッペンがリタイア、角田が最下位に沈んだことで、レッドブルは2025年のタイトル争いで苦境に立たされている。
現在、マクラーレンはコンストラクターズランキングで417点を獲得しており、レッドブルの162点とは255点差が開いた。

しかし、ホーナーは焦りを見せていない。

「今はチャンピオンシップのことなど考えていない。ただ一戦一戦、ベストを尽くすだけ。マクラーレンは確かに手強いが、まだ諦めるには早い」

 

 

ホームレースでのダブルリタイア、そして角田の低迷と、これ以上ないほど試練に満ちたオーストリアGPとなったレッドブル。
だが、ホーナーとフェルスタッペンの冷静な姿勢が示すように、F1では“戦い続ける姿勢”こそが何よりも重要なのかもしれない。
シルバーストーンでは、この苦境から立ち上がる彼らの姿に注目したい。