7月5日に行われたF1イギリスGP フリー走行3回目(FP3)は、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録。2番手にはマクラーレンのオスカー・ピアストリ、3番手にレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続いた。

レッドブルの角田は5番手とタイムをかなり更新した結果になった。

  ■まとめポイント

  • ルクレールがFP3でトップ、フェラーリが今週末の本命か

  • 赤旗2回でセッション終了、ハミルトンはアタック中止で11番手

  • 角田は5番手と巻き返しを見せ、マシンへの理解が前進

FP3結果

順位 チーム ドライバー タイム
1 シャルル・ルクレール 1:25.498
2 オスカーピアストリ +0.068
3 マックス・フェルスタッペン +0.087
4 ランド・ノリス +0.108
5 角田裕毅 +0.606
6 オリバー・ベアマン +0.614
7 アレックス・アルボン +0.621
8 ジョージ・ラッセル 0.627
9 アイザック・ハジャル +0.631
10 リアム・ローソン +0.758
11 ルイス・ハミルトン +0.834
12 カルロス・サインツ +0.834
13 エステバン・オコン 0.879
14 キミ・アントネッリ +0.924
15 ニコ・ヒュルケンベルグ +1.001
16 ガブリエル・ボルトレート +1.003
17 フェルナンド・アロンソ +1.396
18 フランコ・コラピント +2.099
19 ランス・ストロール +2.102
20 ピエール・ガスリー +2.380

■振り返り

クラッシュするボルトレート

この日は気温20度・路面温度26度と、前日より涼しく、空は曇り。雨はかろうじて降らなかったものの、空模様は不安定だった。また、別のレースセッションの影響でコースにタイヤカス(マーブル)が多く残っており、セッション開始が5分遅延する形に。

FP3は大きなクラッシュはなかったものの、全体的にフロントの使い方に苦しむマシンが多く、完璧なセッティングには遠い状況が見受けられた。

中盤には、ハースのオリバー・ベアマンがハンガーストレート終盤にデブリを落とし、1回目の赤旗

この赤旗によりアタック中のフェラーリのルイス・ハミルトンはタイム更新が叶わず、11番手でセッションを終えている。

その後セッションは再開されるも、再開から数分後に今度はザウバーのガブリエル・ボルトレートがグラベルにストップして2回目の赤旗が出され、そのままFP3は終了となった。

さらにその2回目の赤旗後、ベアマンがピットイン時にマシンバランスを崩してクラッシュ。小さなミスではあったが、週末後半へ向けて不安を残す場面となった。

一方、レッドブルの角田裕毅ソフトタイヤで5番手タイムを記録。オーストリアGPでの不調から脱却しつつあり、マシンに対する理解と自信が戻ってきた様子が伺えた。

そして今週もっとも勢いを見せているのはフェラーリ。ルクレールがトップタイムを出しただけでなく、トップスピード面でも優位性が見え始めており、予選・決勝での主役候補として注目が高まる。