2025年F1ハンガリーGP決勝は、ランド・ノリス(マクラーレン)がオスカー・ピアストリとの接戦を制し、今季2勝目を挙げた。マクラーレンはピアストリが2位に入り、圧巻の1-2フィニッシュを達成。表彰台の最後の一角には、メルセデスのジョージ・ラッセルが滑り込んだ。

  ■まとめポイント

  • ランド・ノリスが今季2勝目を挙げ、マクラーレンが1-2フィニッシュを達成

  • スタート前にセットアップ変更した角田裕毅はピットレーンスタートに

  • レース終盤にはルクレールとラッセルの激しいバトル、さらにマクラーレン同士のトップ争いが展開

  • レッドブルは週末を通して不調で、フェルスタッペンは9位、角田は17位と低迷

 決勝結果

順位 チーム ドライバー
1 ランド・ノリス
2 オスカー・ピアストリ
3 ジョージ・ラッセル
4 シャルル・ルクレール
5 フェルナンド・アロンソ
6 ガブリエル・ボルトレート
7 ランス・ストロール
8 リアム・ローソン
9 マックス・フェルスタッペン
10 キミ・アントネッリ
11 アイザック・ハジャル
12 ルイス・ハミルトン
13 ニコ・ヒュルケンベルグ
14 カルロス・サインツ
15 アレックス・アルボン
16 エステバン・オコン
17 角田 裕毅
18 フランコ・コラピント
19 ピエール・ガスリー
RET オリバー・ベアマン

│振り返り

接触しそうになるハミルトンとフェルスタッペン

この日のブダペストは気温22度・路面温度37度と、予選日よりも気温が低く、タイヤ戦略に影響を及ぼすコンディションに。レースはクリーンなスタートとなり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が好スタートからトップに立つ展開に。

角田裕毅(レッドブル)は決勝前のセットアップ変更によりピットレーンスタート
また、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)はスタート前の動作違反で5秒ペナルティを受けるなど、序盤から荒れた様相も見せた。

中盤は静かな展開ながら、各チームが1ストップ/2ストップの分かれ目で戦略を模索
先頭を走るルクレールに対し、ピアストリが徐々に差を詰めていき、51周目にオーバーテイクを成功。その後ルクレールはペースが落ち、ラッセルとの激しい3位争いに突入。

終盤にはルクレールとラッセルが接触寸前のバトルを展開し、ジョージ・ラッセルがこれを制して3位表彰台を獲得

そして最終盤、マクラーレンの2台がファンの期待に応えるようなチームメイト同士の真っ向勝負を繰り広げるも、ノリスが冷静にリードを保ち優勝。ピアストリが2位で続き、マクラーレンが今季最も支配的な週末を締めくくった。

一方、レッドブル勢は苦戦。マックス・フェルスタッペンはなんとか9位で完走するも、レーシングブルズ勢にも遅れを取るなど厳しい結果となった。角田は17位でフィニッシュし、次戦での巻き返しが求められる。