F1では、同じサーキットでも時間の経過とともにラップタイムが変化する。
この現象は「トラックエボリューション」と呼ばれる。
トラックエボリューションを理解すると、
なぜセッション後半にラップタイムが向上することがあるのかが分かる。
│トラックエボリューションとは何か
トラックエボリューションとは、走行が進むにつれてサーキットの路面グリップが向上する現象である。
F1マシンが走行すると、タイヤのゴムが路面に付着する。
※タイヤのゴムが路面に付着することを「ラバーが乗った」状態という。
このゴムによって、路面とタイヤの摩擦係数が向上する。
その結果、マシンはより高いグリップを得ることができる。
ただし、雨や路面温度の変化によってグリップが低下する場合もある。
グリップが良くなる理由は路面の変化だ。
走行が少ない状態の路面は、滑りやすい。
路面には、ほこりや汚れが残っている場合がある。
マシンが走行を繰り返すと、路面の汚れが取り除かれる。
さらに、タイヤのゴムが路面に蓄積する。
この変化によって、路面のグリップは向上する。
│予選で重要になる理由
予選では、走行が進むほど路面の状態が改善する。
そのため、後半に走行したドライバーが有利になる場合がある。
特に、予選の最終アタックでは、最もグリップが高い状態になることが多い。
このため、多くのドライバーはセッション終盤にタイムアタックを行う。
レース中も、路面の状態は変化し続ける。
グリップが向上すると、ラップタイムは改善する。
一方で、走行ラインの外側にはマーブルが溜まりやすい。
そのため、ラインを外すとグリップが低下する場合がある。
トラックエボリューションは、レース中の走行感覚にも影響する。
│まとめ
トラックエボリューションは、路面グリップが向上する現象である。
主な原因は、走行によるゴムの蓄積と路面の清掃である。
この現象は、予選とレースの両方に影響する。
この用語を理解すると、ラップタイム変化の理由が分かる。