F1でピンク色のマシンを見たことがあるだろうか。
現在のアルピーヌには、青だけではなくピンクのカラーも使われている。
過去には、フォース・インディアやレーシングポイントでも、
鮮やかなピンクのF1マシンが走っていた。
このピンクの正体は、BWTというスポンサー企業である。
BWTは、F1チームのカラーリングに大きな影響を与えてきた企業のひとつである。
しかし、BWTが何をしている会社なのかをすぐに説明できる人は、
意外と少ないかもしれない。
BWTは、自動車メーカーではない。エンジンメーカーでもない。
BWTは、水をきれいにする技術を扱う浄水企業である。
この記事では、BWTがどんな会社なのか、なぜF1でピンクを大きく使っているのか、そしてアルピーヌとどのような関係があるのかを初心者向けに解説しよう。
│BWTとはどんな会社?
BWTは、オーストリアを拠点とする水処理技術の企業である。
社名のBWTは、「Best Water Technology」に由来している。
BWTは世界で6,000人以上の従業員を抱え、家庭向けだけでなく、企業、産業、ホテル、自治体など幅広い分野に水処理技術を提供している。
簡単に言えば、BWTは「水を目的に合わせて整える会社」である。
水は、飲み水として使われる。その他にも、料理やコーヒーにも使われる。
また、工場の機械や医療、製薬の現場でも使われる。
BWTは、こうしたさまざまな場面で、水を目的に合わせて使いやすくする企業である。
│BWTは具体的に何をしているのか
水処理とは、水を使う目的に合わせて、品質や成分を整えることである。
たとえば、飲み水にするために不純物を減らす。レストランやカフェで使う水の品質を安定させるために、水の味や成分を整える。
工場の機械に合う水に調整する。医療や製薬の現場で安全な水を管理する。
普段の生活では、蛇口をひねれば水が出る。または水をペットボトルで買う。
そのため、水の品質について深く考える機会は少ないかもしれない。
しかし、企業や施設では、水の品質が仕事の質に関わることがある。
身近な例で言うと、コーヒーの味は豆以外にも水が関係する場合もある。
ビジネスで言えば、医療や製薬の現場などは水の安全性がとても重要になる。
BWTは、そのような場面で水を支える企業である。
│なぜBWTの色はピンクなのか
BWTといえば、ピンクのイメージが強い。
F1でも、BWTが関わるマシンにはピンクが大きく使われてきた。
フォース・インディアやレーシングポイントの時代には、マシン全体がピンクに近いカラーリングになったこともある。
現在のアルピーヌでも、BWTはタイトルパートナーとしてチームを支えており、BWTのピンクはチームカラーの一部として使われている。
では、なぜBWTはピンクを使うのか。
BWTのピンクは、ただ目立つためだけの色ではない。
そのピンクには「Change the World – sip by sip」(日本語訳:一口ずつ世界を変える)というメッセージを掲げ、ピンクを印象的なブランドカラーとして使っている。
BWTは、水を通じて、使い捨てプラスチックボトルを減らし、より良い水の使い方を広げようとしている。そのメッセージを伝えるために、BWTはピンクを大きく使っている。
F1でピンクのマシンが走ると、とても目立つ。テレビ中継でも目に入る。
SNSでも話題になりやすい。サーキットでも記憶に残りやすい。
BWTにとって、ピンクは単なる企業カラーではない。
水に関するメッセージを世界に伝えるための色でもある。
│BWTはF1で何を伝えたいのか
BWTは、F1マシンのエンジンや空力パーツを作っている企業ではない。
そのため、BWTが直接マシンを速くしているわけではない。
BWTがF1で大きく担っている役割は、ブランドとメッセージの発信である。
F1は世界中で見られるスポーツである。レースはテレビや配信で多くの国に届けられる。
マシン、レーシングスーツ、ヘルメット、ピット、表彰台、SNSなど、さまざまな場所に企業ロゴが映る。
BWTは、そのF1という大きな舞台を使って、自社の名前と水に関するメッセージを広げている。
BWTは、使い捨てプラスチックボトルを減らす考え方も発信している。
ただ良い水を買って飲むだけではなく、既存の水資源をより良い形で使う。
その考え方を、F1という世界的なスポーツを通じて広げようとしている。
つまり、BWTにとってF1は、単なる広告の場所ではない。
水の使い方や環境への意識を伝える場所でもある。
│ピンクのマシンには水の企業のメッセージがある
BWTは、オーストリアを拠点とする水処理技術の企業である。
家庭、ホテル、レストラン、工場、医療、製薬など、幅広い分野で水に関わる技術を扱っている。
F1で目立つBWTのピンクは、単なる派手なカラーではない。
BWTのブランドを表す色であり、水に関するメッセージを広げるための色でもある。
アルピーヌのマシンやレーシングスーツにあるBWTのロゴは、浄水企業の名前である。
そして、ピンクのカラーリングには「水を通じて世界を少しずつ変える」というBWTの考え方が込められている。
F1スポンサーを知ると、マシンに貼られたロゴの意味が見えてくる。
アルピーヌのピンクも、そのひとつである。
BWTを知ると、アルピーヌのマシンを見る目が少し変わる。
F1は、ドライバーとマシンだけでなく、企業のブランドやメッセージによっても作られている。