―ルイス・ハミルトンは2025年シーズンからフェラーリで走る
7度のワールドチャンピオン、最多勝利数を保有しているルイス・ハミルトンは長年共に歩んできたメルセデスを離れ、新しい章を始めることになった。既に40歳を迎えるハミルトンにとって、新天地でどのように活躍が出来るのだろうか。
2025年シーズンスタートまでは残り1ヶ月。彼がチームにもたらすこと、彼にとってフェラーリでの運転は大きな意味を表しているだろう。
―黄金時代で得たノウハウ
ハミルトンはメルセデスで長年にわたり成功を収め、チーム戦略や開発のノウハウを熟知している。フェラーリは近年、マシンの一貫性やタイヤ管理の面で課題を抱えていたが、回復傾向にある。ハミルトンのドライビングスタイルに合わせた開発が進めば、より安定したマシン特性を持つ方向へ進化できる可能性がある。
彼は長年にわたりトップレベルの開発フィードバックを提供してきたため、その知見がフェラーリの戦闘力向上に貢献するかもしれない。
―ハミルトンの択一したドライビング
ハミルトンの武器はタイヤマネジメントとブレーキの強みを持っている。タイヤのデグラデーション(劣化)を最小限に抑えながらも高いペースを維持できる。深くブレーキングするのではなく、スムーズな減速とトレイルブレーキングを使い車のバランスを崩さずに旋回へとつなげるため、確実にオーバーテイクで仕留めることも得意としている。極意のブレーキングにはカート時代によって完成されていた。
僕が8歳でレースを始めると、父は速い子たちの走りを観察した。その子たちがブレーキをかける位置に父が立ち、それより先の数メートル先でブレーキをかける練習をして成功するまで練習した。
(GQJAPAN動画より引用)
ハミルトンの熟練された技術がフェラーリの抱える問題を改善できる可能性は高いが、既に開発が進んでいるため今シーズンはハミルトンが対応することが必要になるだろう。
ハミルトンが加入したチームのジンクス
ハミルトンは2007年に名門マクラーレンでデビューしてから、メルセデス、フェラーリと移籍をしてきている。そんなハミルトンがジョインしたチームは強くなる傾向がある。このジンクスはフェラーリで証明できるのだろうか。
・マクラーレン…1999年以来チームは低迷していたが、2007年にハミルトンがジョインし、2008年にハミルトンが世界王者に輝いた。2007年もポイントはく奪されたものの、1位を争う位置だった。
・メルセデス…2013年にジョイン。当時のメルセデスは中堅層に位置付けられており、ハミルトンの移籍には疑問視されていたが、2014年からメルセデスは黄金期を迎え、7年連続コンストラクターズチャンピオンを獲得している。
・フェラーリ…2008年以降王者には遠ざかっていた。近年回復傾向にある。
フェラーリに加入したハミルトンは本人にとってF1キャリアの最終章になる可能性がある。誰も成し遂げられなかった8度目の世界王者になることができるだろうか。今年40歳を迎える彼のスピリットはまだ燃え尽きていない。漆黒の帝王が赤い皇帝として君臨する姿を私たちは見ることが出来るかもしれない。