■コースプロフィール

鈴鹿サーキット
(英:Suzuka Circuit )‎

日本の三重県鈴鹿市にあるサーキットで、日本のモータースポーツファンの聖地でもある。レーシングコースだけでなく、モビリティリゾートとして商業施設も入っている。

日本初の全面舗装と観客席の両方を備えたサーキットで、自動車メーカーのホンダによって建設された。非常にテクニカルでチャレンジングなサーキットで、ドライバーからの評判も高く、アイルトンセナやセバスチャン・ベッテルなどの名ドライバー―が名を上げるほどである。

■コースマップ

■コースの特徴とポイント

レース自体はデイレースで行われ、4月開催もあってか、桜も咲いた比較的暖かい時期に行われる。以前までは秋だったため、涼しい時期に行われていた。

コース自体は超がつくほどテクニカルなコースでドライバーに一息すらつかせてくれない。ストレートはメインストレートとターン⑭のバックストレートになるが、さほど長いストレートではない。

コース幅も狭く、3ワイドで走れるほどの幅はメインストレートぐらいしかない。また近年は台風のタイミングと重なることが多く雨が降ることによってより抜きづらいコースとしても定評のあるサーキット。

特にレース序盤は注意が必要

 ①史上最強のS字コーナー

ターン①の高速コーナーを抜けると狭い連続コーナーを迎える。ここはS字コーナー<と呼ばれ、ドライバーの繊細なドライビング能力が必要になる。

鈴鹿サーキットのセクター1はS字コーナーが多く占めており、予選のタイム計測でここをミスすると全体のタイムに大きく影響する。また、ミスをすると周りにエスケープゾーンはないため、コースアウトすると復帰にも時間がかかる。

また連続したS字は入り口が肝心で、コーナーの進入角度が悪いと次のコーナー入口にも影響する。従ってこのS字コーナーが速いドライバーはマシンの理解度も高く、コーナリングの強みを持っていると言ってもいいだろう。

②度胸が必要な飛び込みコーナー

コース幅が狭く、高速コーナーが多い。かつエスケープゾーンがないため、ドライバーにとってハイペースで走るにはかなりの度胸が必要。

例えば、ターン⑧・⑨の「デグナー」と呼ばれるコーナーでは、高速で約90度の角度を250km/hで進入する。出口は180km/h程に落ちるが外側の縁石によって容易にマシンの姿勢を崩してくる。そのため、度胸試しといってもいいだろう。

デグナーに入るシーン

 ③タイヤへの負担

2つのポイントでも記載した内容ではあるが、鈴鹿には高速コーナーが多く存在する。S字・デグナー・そしてターン⑮の「130R」とどれも200km/h超えの名物コーナーが盛りだくさん。

簡単に言う、と常にグリップが必要なコーナーが多く、タイヤへの負荷がかかる。特にフロントタイヤに過剰な負担がかかり、摩耗が進みやすい。また、ダウンフォースがかなり必要になってくるため、タイヤを地面に押し付ける力が強くなる=タイヤの熱が蓄積される。従ってデグラデーション(性能低下)を起こしやすくなる。

■過去のバトル

|2005年:キミ・ライコネン VS ジャンカルロ・フィジケラ

 2005年の日本GPはキミ・ライコネンにとって最高のレースだったと言えるレース。17位スタートからオーバーテイクを重ね、最終ラップで首位を走るフィジケラを1コーナーで追い抜き優勝した。

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|2022年:フェルナンド・アロンソ VS セバスチャン・ベッテル
 雨の影響でオーバーテイクがほとんどできない中、元チャンピオン同士のバトルが繰り広げられた。不良の路面の中、クリーンなバトルで盛り上げた。両ドライバーが卓越した技術あってこそのバトルだっただろう

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