F1のマクラーレンのマシンには、「OKX」という企業ロゴが入っている。
2026年のマクラーレンは「McLaren Mastercard Formula 1 Team」という名称で参戦しているが、OKXもチームを支える主要スポンサーのひとつだ。
しかし、OKXが何をしている会社なのか、知らないF1ファンも多いのではないだろうか。
OKXは自動車メーカーでも、エンジン部品を製造する企業でもない。
ビットコインなどの暗号資産を取り扱うサービスを提供する企業だ。
OKXはどんな会社なのか。そして、なぜマクラーレンF1のスポンサーになったのか。
両社の関係とこれまでの取り組みを初心者向けに解説する。
│OKXとはどんな会社?
OKXは、暗号資産の取引所やデジタル資産の管理サービスを提供する企業だ。
暗号資産とは、ビットコインやイーサリアムなど、インターネット上で電子的に取引される資産を指す。以前は「仮想通貨」と呼ばれることも多かった。
OKXが提供する代表的なサービスが、暗号資産の取引所だ。
株式を売買するときに証券会社を利用するように、OKXでは利用者がビットコインなどを売買できるサービスを提供している。ただし、暗号資産は株式とは異なる資産であり、価格が大きく変動する場合もある。
また、暗号資産を管理・送受信するための「ウォレット」も提供している。
ウォレットは、暗号資産を管理したり、外部のサービスと接続したりするための仕組みだ。OKXはこうしたサービスを通じて、ブロックチェーン技術を活用する「Web3」の分野にも事業を広げている。
簡単に言えば、OKXは暗号資産の売買や管理に関するサービスを提供する企業だ。
│なぜOKXはマクラーレンF1のスポンサーになった?
OKXとマクラーレンのパートナーシップは、2022年5月に始まった。
OKXはマクラーレンF1の主要パートナーとなり、マシンやドライバーのヘルメット、チームウェアなどにロゴが掲載されるようになった。
暗号資産の企業がF1を支援する理由のひとつが、世界的な知名度の向上だ。
F1は世界各国でレースを開催しており、テレビ中継やSNSを通じて多くのファンに情報が届く。マシンにロゴを掲載することで、OKXは自社のブランドを幅広い地域へ発信できる。
また、両社はパートナーシップの発表で、技術革新やファンとの新しい接点づくりを重視する姿勢を示している。
マクラーレンは最新技術を使ってF1マシンを開発し、OKXは暗号資産やブロックチェーン技術を扱う。事業内容は異なるものの、技術を重視する企業同士として協力関係を築いてきた。
OKXにとってマクラーレンF1は、世界中のファンに自社ブランドを知ってもらうための重要なパートナーとなっている。
│OKXはマクラーレンと何をしている?
OKXは、マクラーレンのマシンにロゴを掲載するだけではない。
これまで、マクラーレンと共同で特別なカラーリングやファン向け企画を展開してきた。
2022年のシンガポールGPと日本GPでは、ネオンピンクを取り入れた「Future Mode」という特別カラーリングが登場した。
翌2023年には、黒を基調にマクラーレンのオレンジ色を組み合わせた「Stealth Mode」を採用している。
2024年のモナコGPでは、アイルトン・セナを称える「McLaren SENNA presented by OKX」という企画にも参加した。
さらに2026年には、イタリアGPとスペインGPで、OKXとのパートナーシップを記念した特別デザインがマシンに採用された。
こうした取り組みは、スポンサー企業の名前を掲載するだけの広告とは異なる。
特別なマシンデザインやファン向け企画を通じて、F1ファンがOKXというブランドを知る機会を作っている。
OKXはスポンサーとしてチームを支えるだけでなく、マクラーレンと共同でファン向けの企画も展開している。
│まとめ
OKXは、ビットコインなどの暗号資産を売買できる取引所や、デジタル資産を管理するウォレットなどを提供する企業だ。
2022年からマクラーレンF1の主要スポンサーとなり、マシンへのロゴ掲載だけでなく、特別カラーリングやファン向け企画にも関わってきた。
F1のスポンサーは、自動車関連の企業だけではない。金融、IT、エネルギーなど、さまざまな業界の企業がチームを支えている。
マクラーレンのマシンにあるOKXのロゴも、F1と暗号資産業界のつながりを示すもののひとつだ。
マシンに掲載されている企業ロゴに注目すると、F1を支えるスポンサーの多様さも見えてくる。