2026年シーズン、F1は大きく変わった。
その一つが、DRSの廃止だ。
新レギュレーションでは、前後のウイングが動くアクティブエアロが導入されている。
ドライバーは指定された区間で、空気抵抗を減らすストレートモードを使用できる。
アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)では、2026年もストレートモードの使用区間は従来のDRS区間と大きく変わらない。
ターン20からターン1へ向かうホームストレートと、ターン11からターン12へ向かうバックストレートの2区間だ。
そのため2026年は、追い抜きポイントそのものよりも、電気エネルギーの使い方がレース展開を左右するかもしれない。
2026年F1レース中の新ルール解説 │ DRS終了とオーバーテイクモードの仕組み
│ストレートモードで変わるCOTAの攻略
サーキット・オブ・ジ・アメリカズは全長5.513km。
20コーナーで構成されるテクニカルサーキットだ。
特徴は、長いストレートと高速S字、そして強いブレーキングを組み合わせたレイアウトにある。
2026年は、これまでのDRS区間とほぼ同じ場所でストレートモードを使用できる。
特に重要なのが、ターン11からターン12までの長いバックストレートだ。
ターン11は低速ヘアピンのため、立ち上がり速度がその先の加速に大きく影響する。
一方で、COTAにはターン3からターン6までの高速S字も存在する。
この区間では素早い方向転換が必要になり、マシンの空力性能と安定性が試される。
そのため2026年のアメリカGPでは、ストレートでの最高速度だけではなく、高速コーナーでの安定性と立ち上がり加速も重要になりそうだ。
│オーバーテイクポイントとエネルギーマネジメント
COTAで代表的なオーバーテイクポイントは、ターン1とターン12だ。
ターン1は、ホームストレートの先にある急な上り坂のヘアピンだ。
強いブレーキングが必要になるため、レース中も攻防が生まれやすい。
ターン12も、長いバックストレートから一気に減速するポイントだ。
2026年も、この2か所が最大の勝負どころになる可能性が高い。
一方で、2026年のマシンでは電気エネルギーの管理も重要になる。
COTAにはターン1、ターン11、ターン12など、強いブレーキングでエネルギーを回収できる場所がある。
そのため、比較的回生の機会を確保しやすい一方で、長いストレートでの電力消費とのバランスが求められる。
特に、ターン12で仕掛けるために電力を使うのか。
それともターン1まで温存するのか。
この判断によって、オーバーテイクの成否が変わる可能性がある。
2026年のアメリカGPでは、従来のDRS区間と大きな違いはないものの、電力の回生と使用タイミング、そして高速コーナーでのマシン性能がレース結果を左右するかもしれない。