F1中継では「レコードラインを外した」「ライン上に戻した」という表現が使われる。
レコードラインとは、
サーキットを最も速く走るための走行ラインである。

レコードラインを理解すると、なぜ全車が同じ場所を走るのかが分かる。

レコードラインとは何か(Racing Line)

レコードラインとは、1周を最短時間で走るために選ばれる理想的な走行ラインである。
このラインは、直線・コーナー・立ち上がりを通して最も効率が良い。
F1ドライバーは、基本的にレコードライン上を走行する。

レコードライン上では、タイヤが路面を強くつかむ。
理由は、走行車両が多く、路面にゴムが乗っているためである。
この状態を、路面が「ラバーインしている」と表現する。

│なぜ同じラインを走るのか

F1マシンは、グリップを失うと大きくタイムを落とす。
レコードライン上では、グリップが最も安定する。
そのため、ドライバーは自然と同じラインを選ぶ。

レコードラインの外側には、マーブルが溜まりやすい。
マーブルの上では、タイヤが路面をつかみにくくなる。
この影響で、ラインを外すと急に滑りやすくなる。

【用語集】マーブル(Marbles)

│レコードラインと追い抜きの関係

オーバーテイクを行う場合、ドライバーはレコードラインを外れる必要がある。
ライン外では、グリップが低下する。
そのため、追い抜きは簡単ではない。

防御側のドライバーは、レコードラインを守る。
攻撃側のドライバーは、滑りやすい場所で操作を強いられる。
この構図が、F1で追い抜きが難しい理由の一つである。

│レース中での使われ方

ドライバーは、無線で「ラインがダーティだ」と報告する。
解説者は「ライン上を走れていない」と説明する。
これらの表現は、レコードラインを外れている状況を指す。

レース終盤では、ライン上のグリップがさらに高まる。
その結果、予選や終盤スティントでタイムが出やすくなる。

まとめると、レコードラインは、最速で走るための走行ラインである。
レコードライン上では、グリップが最も安定する。
ラインを外れると、マーブルの影響で滑りやすくなる。

この用語を理解すると、走行位置とレース展開の理由が見えてくる。

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