■コースプロフィール

インテルラゴス・サーキット
(葡: Autódromo José Carlos Pace)

ブラジル南部サンパウロにあるサーキットで正式名称はアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ。

サーキットは2つの湖の近くにあることからインテルラゴス(湖の間)という意味がある。元々はサンパウロ別荘地として建設予定だったが、湖からも遠く宅地開発に向いていないと判断しサーキットを建設した。(現在は高層マンションも並ぶベッドタウンになっている)

│コースマップ

バグー市街地サーキット
インテルラゴス・サーキット
コース長 4.309m
コーナー数 15
最高速度 340km/h
タイプ バランス
SC導入率 70%
バグー市街地サーキット
インテルラゴス・サーキット - 性能評価
最高速 3/5
加速 4/5
ダウンフォース 4/5
ブレーキ 4/5
タイヤ 5/5

│コースの特徴とポイント

レース自体はデイレースで行われる。シーズン終盤で気候は幾分穏やかな環境下で行われるが、インテルラゴス特有の不安定な気候で雨も降りやすいサーキット。

標高の高い場所に位置し、アップダウンが激しいコースが特徴。全長は4.309kmで、直線区間が短いため、コーナリング性能や安定性が重要になる。特にターン①やターン④など、鋭角的なコーナーが多く、ブレーキングが難しいポイントも多く存在する。

①セクターごとのペース管理

インテルラゴスは、アップダウンが多く、コーナーが続くため、セクターごとのペース管理が非常に重要。特に、セクター2は連続する高速コーナーが多く、ダウンフォースが高く求められ、ペースを最適化することが、全体のタイムに大きな影響を与える。

セクター3ではターン10前後にテクニカルなブレーキングポイントが続くため、加速と減速のバランスを取り、エンジンのパフォーマンスを最大限に活用しなければならないう。各セクターで無理にペースを上げようとせず、安定したラップタイムを刻むことが重要。

②ストラテジックなピットストップ

インテルラゴスでは、天候が不安定なため、ピットストップのタイミングが勝敗を分ける大きな要素となる。過去にも天候の変化で順位を大きく変動したレースもある。

特にウェットからドライコンディションへの変化やその逆の状況では、タイヤ選択のタイミングが超重要。早めのタイヤ交換や、予期せぬ雨に備えたタイヤ戦略が他チームとのギャップを生む。ピットストップのタイミングをいかに精度高く判断し、最適なタイヤ選択をするかが、インテルラゴス攻略の重要なポイント。

③オーバーテイクポイント

最大の攻略ポイントは「セナ・エス(ターン①~③)」。このセクションは、スタート直後に位置し、オーバーテイクが最も多く発生するエリア。ターン①では、下りながらの左コーナーで急激なブレーキングが必要になる。その後、素早くターン②に進入し、ターン③のアウトに向けて加速しながら正確にラインを保つことが求められる。

この一連の流れはドライバーの技術を試すと同時に、車のセットアップ、特にトラクションと安定性が重要。ここでの失敗はタイムロスだけでなく、レース序盤の順位争いにも大きな影響を与える。セナ・エスをいかにスムーズかつ攻撃的に抜けられるかが、インテルラゴス攻略のカギ。

■過去のバトル

|2008年:ルイス・ハミルトン VS フェリペ・マッサ

F1史に残るドラマティックなタイトル決定戦だろう。最終ラップに突然の雨が降り、タイヤ交換の判断が重要となる中、ハミルトンは最終周で、5位に浮上。わずか1ポイント差で初のワールドチャンピオンに輝いた

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|2023年:セルジオ・ペレス VS フェルナンド・アロンソ

レッドブル1強のシーズンで唯一対抗していたのはアロンソだろう。レッドブルにオーバーテイクをされるも、粘り強く追いかけ続け、最終周で大逆転のオーバーテイクで2位を獲得した。

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