■コースプロフィール

ラスベガス・ストリップ・サーキット
(英:Las Vegas Strip Circuit)

ラスベガス郊外にあるラスベガス・ストリップを使用した市街地サーキット。2023年からF1のGPとして開催された。予算も莫大な金額をかけており、ピット用地として39エーカーの土地を2億4000万ドル(約310億円)で購入している。

実はラスべガスでのGPは1981~1982年にも実施されており、当時はシーザーズ・パレスGPという名で開催されていた

│コースマップ

バグー市街地サーキット
ラスベガス・ストリップ・サーキット
コース長 6,201m
コーナー数 17
最高速度 350km/h
タイプ バランス
SC導入率 50%
バグー市街地サーキット
ラスベガス・ストリップ・サーキット - 性能評価
最高速 5/5
加速 4/5
ダウンフォース 2/5
ブレーキ 5/5
タイヤ 4/5

│コースの特徴とポイント

レース自体はナイトレースで行われる。ラスベガスの帰国は砂漠性気候で日中は暖かいが、夜間は5~10℃と寒くなる。降水量もかなり少なくほとんど雨は降らない。

全長は6.120km、反時計回りのレイアウトで17のコーナーを持ち、最大1.9kmのストレートを含む高速サーキット。最高速度は350km/hを超え、長いストレートが特徴。華やかなラスベガスの夜景を背景に、市街地コースとしての魅力を持つ一方、技術面での挑戦も多いコースとされています。

①トップスピード

ラスベガスGPは長いストレートが特徴で、最高速がラップタイムに直結する。そのため、中低ダウンフォースのエアロ設定が求められますが、これによりコーナリング時の安定性が低下するリスクがある。

このバランスを取るため、効率の良いエアロパッケージとセットアップが必要。また、エンジンの最大出力を発揮させるためにパワーユニットの温度管理も重要になる。さらに、DRSの効果を最大限に活用することが、オーバーテイクの鍵となる。

②ブレーキ精度とタイヤ管理

高速ストレートからの急減速が多いこのコースでは、ブレーキングの精度が極めて重要。

特に、ターン①やターン⑭手前ではブレーキロックやタイヤの過熱が起こりやすく、ドライバーの技術が問われる。また、タイヤの摩耗が激しくなる可能性があるため、タイヤの温度管理とピットストップ戦略がレース結果を大きく左右する。冷却性能を活かしつつブレーキとタイヤを適切に運用することが攻略の鍵になる。

③低速コーナーでのトラクションコントロール

ラスベガスGPの低速コーナーは、加速時のトラクションが特に求められるポイント。

路面温度が低下する夜間レースでは、タイヤがグリップを失いやすく、リアタイヤのスライドを抑えるドライバーの技術が重要。また、パワーユニットのパワーデリバリーを滑らかに制御するため、エンジンマッピングの調整が必要になる。ターンの立ち上がりで失速しないよう、安定した加速性能を引き出すセットアップが攻略の鍵となる。

■過去のバトル

|2023年:セルジオ・ペレス VS シャルル・ルクレール

2023年初開催されたラスベガスGPは、最終周での2位争いのバトルが繰り広げられた。結果としてルクレールがターン⑭でオーバーテイクして逆転の2位を獲得した。

動画を見る

|2024年:ルイス・ハミルトン 

2024年のラスベガスGPはルイス・ハミルトンのドライビングを魅せたレースだった。10番手スタートから追い上げ惜しくも2位でゴールするが、王者の貫禄を感じられる。

動画を見る