9月19日、バクー市街地サーキットで行われたアゼルバイジャンGP予選は、路面温度27度・気温21度と比較的涼しいコンディションで実施された。セッション中は計6度の赤旗が振られる大荒れの展開となり、最終的にレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。ウィリアムズのカルロス・サインツが2位、レーシングブルズのリアム・ローソンが3位に食い込む大波乱の結果となった。

  ■まとめポイント

  • 予選中に6度の赤旗が発生、F1史上初の波乱の展開

  • フェルスタッペンが難しい状況を制してポールポジション

  • サインツがウィリアムズから2番手、ローソンが自己最高の3位

 予選結果

順位 チーム ドライバー
1 マックス・フェルスタッペン
2 カルロス・サインツ
3 リアム・ローソン
4 キミ・アントネッリ
5 ジョージ・ラッセル
6 角田裕毅
7 ランド・ノリス
8 アイザック・ハジャル
9 オスカー・ピアストリ
10 シャルル・ルクレール
11 フェルナンド・アロンソ
12 ルイス・ハミルトン
13 ガブリエル・ボルトレート
14 ランス・ストロール
15 オリバー・ベアマン
16 フランコ・コラピント
17 ニコ・ヒュルケンベルグ
18 エステバン・オコン
19 ピエール・ガスリー
20 アレックス・アルボン

│振り返り

ストップするアルボン

Q1では、レッドブルとマクラーレンがミディアムタイヤでアタック。開始早々、ウィリアムズのアレックス・アルボンがウォールに接触して赤旗が振られた。さらにザウバーのヒュルケンベルグやアルピーヌ勢のクラッシュで赤旗が相次ぎ、混乱の中でセッションが進んだ。

Q2でもハースのオリバー・ベアマンがウォールに接触して4度目の赤旗。ミディアムタイヤを選んだフェルスタッペンとソフトタイヤを履いたノリスが接戦を演じた一方で、フェラーリのルイス・ハミルトンがまさかのQ2敗退。代わりにチームメイトのルクレールが好走を見せた。

Q3はさらなる波乱の連続。ルクレール、そしてピアストリが相次いでクラッシュし、合計6度目の赤旗が出される前代未聞の展開に。雨がぱらつく中で迎えたラストアタック、フェルスタッペンが完璧なラップを決めてポールを獲得した。2番手にはサインツ、3番手にローソンが入るというサプライズのフロントロウ争いとなった。

トップ3はフェルスタッペン、サインツ、ローソン。波乱の予選を経て、決勝はさらに混沌とした展開が予想される。果たしてこの勢いを誰が決勝まで持ち込むのか注目だ。