
9月21日にバクー市街地サーキットで行われたアゼルバイジャンGPで、マクラーレンのオスカー・ピアストリはオープニングラップでクラッシュを喫し、自らの判断ミスを悔やんだ。
│開幕ラップでのアクシデント

チャンピオンシップをリードするピアストリは、バクー入りまで34戦連続でポイントを獲得しており、その安定感がタイトル争いの基盤となっていた。
しかし予選ではウォールにヒットし、Q3でクラッシュ。9番手スタートとなった時点で週末の流れは厳しいものとなっていた。
決勝ではスタートでアンチストールが作動して大きく後退。さらにターン5でブレーキを遅らせてしまい、左前輪をロックさせた末に壁へと直撃。その場でレースを終えることになった。
「スタートを先読みしすぎて愚かなミスをしてしまった。そしてクラッシュ。明らかにコーナーへの進入で熱くなりすぎていた。グリップが低いのは分かっていたはずなのに、必要な判断を適切なタイミングで下せなかった」
とピアストリはレース後に振り返った。
│散々な週末の総括

ピアストリは予選クラッシュの影響でシャーシ交換を余儀なくされるなど、週末を通して流れをつかむことができなかった。
「昨日の予選もそうだったし、今日はさらに愚かなミスばかり。散々な週末だった」と語りつつも、「遅くて何もできなかったわけではない。自分自身で取り返そうとする中で判断を誤っただけ」と自己分析している。
また、チームスタッフに迷惑をかけたことへの反省も強調した。
「僕自身もそうだし、メカニックたちにも余計な負担をかけたくなかった。彼らにとって厳しい週末だったから」
一方で、タイトル争いのリードは依然として25ポイントを保持。これはチームメイトのランド・ノリスが7位に終わったことも大きい。
「チャンピオンシップについては心配していない。自分自身がどう成長できるかに集中している。シーズンはまだ長い」と前を向いた。