F1のブラジル開催レースは、かつて「ブラジルGP」と呼ばれていた。しかし、2021年からは「サンパウロGP」という名称が使用されている。

さらに、開催サーキットは「インテルラゴス」として知られているが、正式名称は「アウトドローモ・ジョゼ・カルロス・パーチェ」だ。

ブラジルGPとサンパウロGPは別の大会なのだろうか。また、インテルラゴスとジョゼ・カルロス・パーチェは何が違うのだろうか。

今回は、ブラジルのF1レースに関係する4つの名称と、それぞれの由来を解説する。

│ブラジルGPとサンパウロGPは同じ大会?

ブラジルGPとサンパウロGPは、基本的に同じF1のブラジル開催レースを指している。

F1は2020年12月16日、ブラジルでの開催契約を更新し、2021年から大会名称を「サンパウロGP」に変更すると発表した。

ただし、名称変更によって開催地が移転したわけではない。大会は引き続き、サンパウロ市のインテルラゴス・サーキットで開催されている。

4つの名称を整理すると、以下のようになる。

名称意味
ブラジルGP2021年より前の大会名
サンパウロGP2021年以降の大会名
インテルラゴス開催サーキットの通称
アウトドローモ・ジョゼ・カルロス・パーチェ開催サーキットの正式名称

名称変更の背景には、新しい開催契約と運営体制の変更がある。

2021年からはBrasil Motorsportが大会プロモーターとなり、開催都市であるサンパウロの名前を冠した大会となった。

その後、2023年には開催契約が2030年まで延長された。

なお、ブラジルGPは1973年にF1世界選手権の一戦として初開催され、過去にはリオデジャネイロでも行われていた。1990年からはサンパウロのインテルラゴスが開催地となっている。

長年使用されてきた「ブラジルGP」という呼び方は、現在もファンの間などで使われることがある。

2021年以降の正式な大会名はサンパウロGPだが、開催地は変わっていない。

│インテルラゴスとはどんな意味?

インテルラゴス(Interlagos)は、ポルトガル語で「湖の間」を意味する。

名前の由来は、サンパウロ市南部にあるグアラピランガ貯水池とビリングス貯水池だ。

この地域は2つの貯水池の間に位置しており、「インテルラゴス」という地名が付けられた。

その後、地域に建設されたサーキットもインテルラゴスと呼ばれるようになった。

サーキットは1940年に開場し、1973年にはF1世界選手権のブラジルGPを初開催した。

インテルラゴスは、もともとサーキットがある地域の地名に由来する呼び方だ。

現在も広く使われているが、サーキットには別の正式名称がある。

│ジョゼ・カルロス・パーチェとは誰?

インテルラゴス・サーキットの正式名称は「アウトドローモ・ジョゼ・カルロス・パーチェ(Autódromo José Carlos Pace)」だ。

この名称は、ブラジル出身のF1ドライバー、ジョゼ・カルロス・パーチェに由来する。

パーチェは1972年にF1デビューし、ブラバムなどのチームで活躍した。

1975年1月26日には、母国のインテルラゴスで開催されたブラジルGPで優勝。この勝利が、パーチェにとってF1キャリア唯一の優勝となった。

しかし、1977年に航空機事故によって亡くなった。

その後、ブラジルのモータースポーツに残した功績をたたえ、1985年にサーキットの名称が変更された。

現在の正式名称には、母国のインテルラゴスで優勝したブラジル人ドライバーへの敬意が込められている。

│まとめ

ブラジルGP、サンパウロGP、インテルラゴス、アウトドローモ・ジョゼ・カルロス・パーチェは、それぞれ異なる意味を持つ名称だ。

ブラジルGPとサンパウロGPは大会名であり、2021年から正式名称が変更された。

一方、インテルラゴスは開催サーキットの通称で、アウトドローモ・ジョゼ・カルロス・パーチェは正式名称だ。

名称は異なっていても、現在のサンパウロGPが開催されているのは、長年F1の舞台となってきたインテルラゴスだ。

4つの名前の違いを理解しておけば、F1のニュースやレース解説も分かりやすくなる。