2026年シーズン、F1は大きく変わった。
その一つが、DRSの廃止だ。
新レギュレーションでは、マシンにアクティブエアロが搭載されている。
ドライバーは、指定された区間でストレートモードを使用できる。
このシステムでは、DRSのように追走時だけ作動するわけではない。
指定された区間であれば、全車が低抵抗状態を使える。
そのため、コース攻略の考え方も変わる。
オーストリアGPが行われるレッドブルリンクも例外ではない。
2026年は、ターン8付近に新たなストレートモード区間が加わった可能性がある。
この変化は大きい。
なぜなら、これによってサーキットの半分以上がストレートモードの影響を受ける構図になるからだ。
レッドブルリンクはもともと全長が短く、ラップの密度が高いサーキットだ。
そのコースで使える区間が増えれば、1周の組み立ても大きく変わる可能性がある。
2026年F1レース中の新ルール解説 │ DRS終了とオーバーテイクモードの仕組み
│アクティブエアロで変わるレッドブルリンク
レッドブルリンクは、F1カレンダーの中でも比較的短いサーキットだ。
コースは全10コーナーで構成される。
一見するとシンプルなレイアウトに見える。
しかし実際は、強いブレーキング、上り区間、そして高速で抜ける後半区間が組み合わされた難しいコースだ。
2025年までのレッドブルリンクでは、DRSの影響が特に大きい区間はある程度はっきりしていた。
一方で2026年は、その構図がさらに変わる可能性がある。
今回の大きなポイントは、ターン8付近にストレートモード区間が追加されたことだ。
この追加によって、ターン1側だけではない。
後半区間でも低抵抗状態の影響が強くなる可能性がある。
その結果、レッドブルリンクではこれまで以上に、
コーナー出口の加速が重要になる。
│オーバーテイクポイントとエネルギーマネジメント
レッドブルリンクで代表的なオーバーテイクポイントは、
ターン1、ターン3、ターン4だ。
ターン1は、ホームストレートから飛び込む右コーナーだ。
ターン3は上り区間の先にあり、強いブレーキングが必要になる。
さらにターン4でも、ターン3からの加速を生かした勝負が起きやすい。
2026年は、ターン8付近にもストレートモード区間が追加された。
そのため、1周全体のエネルギー配分が、オーバーテイクの成否に影響する可能性がある。
一方で、ストレートモードを長く使うほど電力を消費する。
そのため、ターン3やターン4のブレーキングで、どれだけエネルギーを回収できるかも重要になる。
レッドブルリンクはラップが短い。
小さな判断の差が、すぐにラップタイムへ表れやすい。
そのため2026年のオーストリアGPでは、
トップスピードだけではなく、電力の使い方と回生のタイミングも結果を左右するかもしれない。