F1ではレース中にタイヤ交換や修理を行うため、マシンが一瞬だけガレージ前に止まる。これが「ピットストップ」だ。
普通の車ならタイヤ1本を交換するのに数分以上はかかる。ところがF1では、わずか2秒ほどで4本すべてのタイヤを交換して再び走り出す。
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│なぜそんなに速いの?
レースでは0.1秒の差が勝敗を分けるため、ピット作業の速さも重要。
現在のF1では、条件が整えば2〜3秒台のピットストップが珍しくない。
一方で、作業に4秒以上かかると、順位に影響が出るケースもある。
タイヤ交換には、およそ20人前後のピットクルーが関わる。
ドライバーが停止した瞬間、まるでオーケストラのように役割を全員が同時に実行する。
高度に訓練されたチーム作業だ。
│ピットクルーの役割分担
ざっくり分けるとこんな感じです。
ジャッキ担当:マシンを前後から持ち上げる(電動ではなく手作業!)
タイヤ担当(外す人/つける人):1本のタイヤに2人、合計8人が瞬時に作業
インパクトレンチ担当:空気圧ドリルのような工具でナットを外す・締める
ウィング担当:必要に応じてフロントウイングの角度を調整
ピットリリース担当:ライトや合図で「GO!」を出す※最近では機械が担当している
20人以上が息ぴったりに動き、平均で2〜3秒、早ければ2秒を切る記録もある。
│もし失敗したら?
タイヤがしっかり固定されていないまま発進 → 危険なため即ペナルティ
作業遅れ → 数秒のロスでも順位が落ちる
誤って2台同時に呼び入れる“ダブルスタック”の混乱 も過去に話題に
「2秒の作業」にもリスクと緊張が張り詰めています。
│世界記録は?
F1最速ピットストップ記録は、2023年カタールGPでマクラーレンが記録した1.80秒。
この記録は、タイヤを素早く交換するためにピットクルー全員が熟練した技術で連携して作業することで達成された。
この記録は、現在でもピット作業の完成度を示す象徴的な数字とされている。
F1のピットストップは、チーム全体の連携が極限まで求められる瞬間だ。
一方で、コース上ではドライバー個人も、
同じように極限の集中と負荷の中で戦っている。
その人間的な一面を知ると、F1の見え方はさらに変わる。
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