マックス・フェルスタッペンのニュルブルクリンク24時間レース初挑戦は、劇的な形で幕を閉じた。

フェルスタッペンは、ルーカス・アウアー、ジュール・グーノン、ダニ・ジュンカデラとともに、メルセデスAMG GT3で参戦した。
F1王者として知られるフェルスタッペンにとって、ニュルブルクリンク24時間は以前から挑戦したいレースの一つだった。

レース序盤からフェルスタッペンは強さを見せた。
土曜日のスティントでは10番手付近から順位を上げ、首位争いに加わった。
さらに、天候変化の激しいニュルブルクリンクでタイヤ選択もはまり、チームは長時間にわたって総合優勝を狙える位置を走行した。

しかし、日曜日の終盤に流れが変わった。
ジュンカデラがステアリングを握っていたタイミングで、マシンにトラブルが発生した。
当初はABS系の異常と見られていたが、その後、ドライブシャフトのトラブルが原因と報じられている。

│勝利目前での後退。それでも存在感は十分だった

フェルスタッペン組のマシンは、トラブル発生時点で首位を走っていた。
残り時間は約3時間あまりだったため、総合優勝は現実的な目標になっていた。

しかし、マシンはピットに戻ることになり、優勝争いから脱落した。
最終的に優勝したのは、別のメルセデスAMG GT3だった。メルセデスにとっては、2016年以来のニュルブルクリンク24時間制覇となった。

フェルスタッペンにとっては、結果だけを見れば悔しいデビューになった。
だが、初の本格的な24時間レースで首位を走り、勝利目前まで迫った事実は大きい。

F1とは違い、ニュルブルクリンク24時間では160台以上のマシンが長大なコースを走る。
速いGT3マシンだけでなく、速度差の大きい車両も同時に走る。
さらに、雨、夜間走行、霧、路面変化など、F1とはまったく違う判断力も求められる。

その中でフェルスタッペンは、初挑戦ながら強い存在感を残した。
勝利は逃したが、今回の走りは「F1王者が別カテゴリーでも速い」ことを改めて示す内容だった。