2026年シーズン、F1は大きく変わった。
その一つが、DRSの廃止だ。
新レギュレーションでは、前後のウイングが動くアクティブエアロが導入されている。
ドライバーは指定された区間で、空気抵抗を減らすストレートモードを使用できる。
メキシコGPの舞台となるエルマノス・ロドリゲス・サーキットでは、2026年もストレートモードの使用区間は従来のDRS区間と大きく変わらない。
ホームストレート、ターン3からターン4、ターン11からターン12までの3区間だ。
しかし、メキシコにはF1屈指の長いホームストレートがある。
そのため2026年は、電力をどこで回収し、どこで使うかがレース攻略の重要なポイントになりそうだ。
2026年F1レース中の新ルール解説 │ DRS終了とオーバーテイクモードの仕組み
│長いストレートとセクター2が攻略の鍵
エルマノス・ロドリゲス・サーキットは全長4.304km。
17コーナーで構成されるサーキットだ。
特徴は、長いストレートとテクニカルなコーナーが組み合わされていることだ。
さらに標高約2,200mに位置しており、空気が薄いため、ダウンフォースや冷却性能にも影響が出る。
2026年は、従来のDRSとほぼ同じ3区間でストレートモードを使用できる。
特に重要なのが、最終コーナーからターン1へ向かう長いホームストレートだ。
ここでは低抵抗状態を利用できるが、電気エネルギーをどれだけ使うかは別の問題になる。
一方で、セクター2にはターン7からターン11までの高速S字が続く。
ここではマシンの安定性を保ちながら、コーナーを正確につなぐ必要がある。
2026年のマシンは、ブレーキングだけでなく、アクセルを戻した場面や部分的なスロットル操作でも電力を回収できる。
そのため、セクター2では走行速度を維持しながら、どれだけ効率よくエネルギーを管理できるかが重要になる可能性がある。
│最大のオーバーテイクポイントはターン1
メキシコGPで代表的なオーバーテイクポイントは、ターン1とターン4だ。
ターン1は長いホームストレートの先にあり、強いブレーキングが必要になる。
そのため2026年も、最大の勝負どころになる可能性が高い。
ターン4も、ストレートモード区間の先にあるため、追い抜きを狙えるポイントだ。
一方で、2026年は電気エネルギーの配分も重要になる。
ターン1やターン4では強いブレーキングによる回生が可能だ。
さらにセクター2の連続コーナーや、終盤の低速区間でもエネルギー管理が求められる。
特にメキシコでは、最終セクターで前車との距離を縮められるかが重要になる。
ホームストレートで電力を使ってターン1で仕掛けるのか。
それとも次の加速区間に向けて温存するのか。
その判断によって、オーバーテイクの成否が変わる可能性がある。
2026年のメキシコGPでは、ストレートモードの使用区間に大きな変化はないものの、長いホームストレートでの電力配分と、セクター2を含めたエネルギーマネジメントがレース結果を左右するかもしれない。