メルセデスが、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのコース上での戦い方を見直す可能性がある。
2026年F1スペインGPでは、2人が激しいポジション争いを展開した。
しかし、チームメイト同士のバトルによってタイムを失い、ルイス・ハミルトンとフェラーリを有利にした可能性がある。
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、今後の戦い方について2人と話し合う必要があると認めた。
│メルセデスがチーム内ルールを見直しへ
スペインGPでは、ラッセルとアントネッリがレース終盤まで上位を争った。
アントネッリは一度ラッセルを追い抜いたが、その後マシントラブルによって後退した。
ラッセルは2位でフィニッシュしたものの、メルセデスは2026年のグランプリで初めて優勝を逃した。
ウォルフは、2人を自由に争わせた判断が勝利を逃す原因になった可能性を認めている。
そのため、今後はチームメイト同士の戦い方について、一定のルールを設ける可能性がある。
│チームメイト同士の争いで数秒を失う
ウォルフによると、ラッセルとアントネッリは激しいバトルによって数秒を失った。
2人が争っている間に、後方のハミルトンは差を縮めることができた。
その後、バーチャルセーフティカーが導入され、ハミルトンは有利なタイミングでピットストップを行った。
ウォルフは、チームメイト同士の争いによって、ハミルトンに4秒から6秒ほど差を縮められた可能性があると説明している。
結果として、ハミルトンはフェラーリ移籍後初となる優勝を飾った。
│F1ではチームメイト同士も自由に争える?
F1では、基本的にチームメイト同士でも順位を争うことができる。
しかし、チームの勝利やタイトル争いに不利益が生じる場合には、チームが戦い方を制限することもある。
例えば、接触を避けることや、互いにタイムを失わないことを求められる場合がある。
状況によっては、順位を入れ替えるチームオーダーが出されることもある。
メルセデスはこれまで、ラッセルとアントネッリに公平なレースをさせる方針を取ってきた。
しかし、フェラーリとハミルトンがタイトル争いに加わったことで、自由なバトルを続けるリスクが高まっている。
│フェラーリの接近で戦い方を調整か
ハミルトンはスペインGPの優勝によって、アントネッリとのポイント差を41ポイントまで縮めた。
メルセデスにとって、タイトル争いはチーム内の2人だけの戦いではなくなりつつある。
ラッセルとアントネッリが互いにタイムを失えば、ハミルトンやフェラーリにチャンスを与える可能性がある。
ウォルフは、2人の自由な争いを完全に禁止する考えではないとみられる。
一方で、チームの勝利を守るためには、一定の調整が必要になる可能性を認めている。
今後のメルセデスでは、チームメイト同士の公平な戦いと、チーム全体の利益をどのように両立するかが重要になりそうだ。