FIAは、日本GPの予選を前に、
2026年F1マシンのエネルギー管理に関する小さな変更を発表した。

今回の変更では、鈴鹿サーキットの予選で許可される最大エネルギー再充電量が、
これまでの9メガジュールから8メガジュールに引き下げられる。
※メガジュールはエネルギー量を表す単位で、数字が大きいほど回収・使用できるエネルギーの幅も大きくなる。

この調整は、開幕から最初の2戦を終えたあとに行われた話し合いを受けたものだ。
FIAは、各チームやパワーユニットメーカー、
そしてドライバーの意見をもとに、今の予選の走り方を見直した。

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│今回の変更は何が変わるのか

2026年のF1では、エンジンの力だけでなく、
バッテリーにためた電力の使い方も重要になっている。

そのためドライバーは、速く走るだけでなく、
どこで電力を使い、どこでエネルギーを回収するかも考えながら走っている。

ただ、エネルギーを回収するためには、常に全開で走れるわけではない。
場面によっては、少しアクセルを緩めたり、惰性で走ったりする必要が出てくる。

今回、鈴鹿の予選で使える充電量が減ることで、
こうした“充電のための走り”は少し減る見込みだ。

その結果、ドライバーはこれまでよりアタックに集中しやすくなる可能性があるが、
劇的な変化にはならないという見方もある。

│FIAは「予選らしさ」を保ちたい考え

この変更には、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・フォード、
アウディ、ホンダの各パワーユニットメーカーが全会一致で合意した。

FIAは、この調整によってエネルギー管理と
ドライバーの走りのバランスを保てる
と説明している。

FIAによると、今回の見直しは、ドライバーやチームからの意見を反映したものだという。
FIAは「エネルギー展開とドライバー性能のバランスを維持するため」の調整だと説明している。

つまり今回の変更は、
予選でドライバーがエネルギー回収のためにアクセルを戻す場面を減らし、
より攻めたラップを見せやすくするための調整といえる。

│2026年のF1は、まだ細かな調整が続いている

FIAは、2026年ルールのもとで行われた最初のイベント自体は、
運営面で成功していると説明している。

その一方で、新しいルールは実際にレースをしながら
改善していく段階でもある。

今回の鈴鹿での修正も、その一つだ。
FIAは今後もチームやパワーユニットメーカーと協議を続け、
エネルギー管理の仕組みをさらに調整していく予定としている。

2026年のF1は、空力だけでなく電力の使い方も勝負を左右する時代に入った。
今回の変更は小さなものだが、
予選のラップの見え方や、ドライバーのアタックの印象を少し変える可能性がある。