2026年F1オーストリアGPの予選は、劇的な結末を迎えた。
Q3終盤、マックス・フェルスタッペンがターン9でクラッシュした。
事故現場にはイエローフラッグが提示された。
キミ・アントネッリはアタックを中止した。
ジョージ・ラッセルは減速しながら走行を続け、ポールポジションを獲得した。
同じイエローフラッグを見たにもかかわらず、なぜ2人の対応は分かれたのか。
理由は、シングルイエローとダブルイエローの違いにある。
│ラッセルのポールタイムはなぜ有効だった?
Q3最後のアタックでは、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがトップタイムを更新した。
しかし、フェルスタッペンがターン9でコントロールを失い、バリアに衝突した。
事故現場にはシングルイエローが提示された。
シングルイエローでは、ドライバーは明確に速度を落とす必要がある。
ただし、十分に減速すればアタックを続けられる。
ラッセルはターン9の手前でアクセルを大きく戻した。
スチュワードはラッセルの走行を確認し、追加調査は必要ないと判断した。
ラッセルが記録した1分06秒113は有効となり、ポールポジションも維持された。
事故後にはダブルイエローへ切り替わったが、ラッセルが通過したのはアタック終了後の周回だった。
そのため、ポールタイムに影響はなかった。
│アントネッリとの判断の違いが結果を分けた
アントネッリはフェルスタッペンの直後を走っていた。
アントネッリは事故現場の旗をダブルイエローだと判断し、アタックを中止した。
ダブルイエローでは大幅な減速が必要となり、予選中のラップタイムも削除される。しかし、アントネッリが通過した時点ではシングルイエローが提示されていた。
アントネッリも減速すれば、アタックを続けることは可能だった。
アントネッリは最初のアタックタイムで4番グリッドを獲得したが、フロントローを逃した可能性があると振り返った。
シングルイエローだと判断したラッセルと、ダブルイエローだと判断したアントネッリ。
旗を見分ける一瞬の判断が、予選結果を分けた。